☆恋をすると皆馬鹿になる
馬鹿は可愛い。
なんて言葉、有り得ないと思ってた。
馬鹿なんて、見ててイライラするし嬲り殺したくなるし、社会の屑だゴミだ。
なのに、まさか。自分が馬鹿になったようだ。
可愛い、のだ。そいつが。どういう事か可愛く見えてしまっているのだ。
「くそ、なんでお前はそんなバカワイイんだ…！」
「え…それって褒めてます？」
ぎゅうぎゅうと、その馬鹿を抱きしめる自分はやはり馬鹿になったのだろう。
「社長〜、いつまでもいちゃついてないで下さいって。はよ仕事しやがれこのロリコン野郎」
「貴様はただのホモ秘書の癖に、生意気だぞ。それに私はロリコンではない。たまたま婚約した彼女が中学生でそこそこ気に入ったからその婚約を受け入れただけだ」
「あっちが私にお熱なんですよ。てか中学生とかマジでロリコンだってのばろす」
「私にはどう見ても貴様の方が一方的に愛を語ってるようにしか見えんな。そんな馬鹿がどうして私の秘書なんかに…。うるさいぞ死ね」
「優秀過ぎるからに決まってるじゃないですか。断る」
「よ、よく分からないんですけど…！喧嘩はダメだと思います。握手してごめんなさい、をしないと。めっ！なんですよ」
「お前は黙っていろ。ごめんなさい」
「そう言いつつ謝る貴方がとても気持ち悪いですすみませんでした」
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