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変態は捕まるのが道理ってもんだ@
※この物語は、主人公が口悪い上に中二病でしょっちゅう「死ね」と口に出しています。若干の暴力シーンもございますので、苦手な方はご遠慮下さいm(__)m




「ゴミ捨ててきます」
「はい」

私はレジにいる子に声を掛けてから、専用の透明なゴミ袋を片手に外に出た。
私はもうすぐ三十路(恐ろしい事にあと1週間!)になろうとしている。年齢=恋人なし。
仕事はコンビニでパート。完璧、人生の負け犬ですが何か。
今のこのご時世、30歳前といえど仕事がなかなか見つからない。最初はちゃんと勤めていたが不景気で会社は倒産するわ派遣はきられるわで、正直やるのがパートしかなくなる。格差社会滅べ。上で胡座掻いてる奴死ねばいい。
深い溜息を一つ吐いて、ゴミ箱の扉を開けて中のゴミを見た瞬間、私の機嫌は更に悪化した。
ビンとペットボトルを分けずに燃えるゴミに入れた奴はクソだ。死ね!
分別する為にジュースの汁やら弁当やお菓子の食べカスで汚れた袋の中をガサゴソ漁る私に悪いと思え。
心の中で悪態を吐き、後ろを通った客に作り笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶。ちゃんと接客しないと後で店長にとやかく言われるからな。
くそっ、本当にやってらんねぇ。コンビニって時給くそ安いしね。640円て何だよ馬鹿じゃねぇの。最低賃金ナニソレおいしいの。
もっと金寄越せ!
客はたまに訳分かんない奴くるし、酒くせぇのくるし。何よりクレーマーがうぜぇ。50代の香水くせぇババァが小さい事でよくクレームつけてくんだよなぁ、あーあ早く死ねばいい。文句があんなら、来るなっつーの。

ともかく、今日はこのゴミを捨てればやっと終わりだ。
コンビニ横にあるゴミ捨て場の倉庫の扉に手をかけた。ガラリ。

「やぁ」
「……っ!!!」

ゴミの中に、人がいて挨拶してきた。
私は驚きで、持っていたゴミを落としてしまった。
つーか何でこんなゴミ置場に人がいるの?どっから入った?確かに鍵はかかってないけど普通こんな所に好んで入るか?
ああ分かった、こいつ普通じゃない。関わらない為にも早くゴミ捨てて帰ろう。
私は急いで落としたゴミを拾い上げ、ゴミ置場へと投げ込んだ。

「痛っ!臭っ!」

人がいた為、跳ね返ってまた地面に転げ落ちた。
まあ、そうなるよね。分かってた。


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あきゅろす。
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