足「はい、これ」 主「何ですか?これ」 足「お返しだよ、お返し。君、お返し欲しがってたじゃない」 主「今日は2月14日ですよ」 足「だって君からのチョコは2月1日の誕生日に貰ったじゃない。バレンタインなんだから良いでしょ。今日で」 主「おっ…お返しは!!3月14日です!!そんな事もわからないくらいにモテないんですか、足立さんはっ!!いや、俺だけにモテモテであれば良いけどもっ!!」 足「サラッとムカつく事言うガキだね、君は。知ってるよ、それくらい。てか君にだけモテモテって状況も酷い話だね」 主「じゃあお返しは3月14日!!」 足「3月14日まで毎日君に期待の眼差しで見つめられるのもツラいんだけど」 主「愛ある眼差しです。ほらほら、このチョコは返しますから、来月にお願いします」 足「何なの?素直に喜べないの?君は」 主「……ああ、そっか」 足「え?なに」 主「これは足立さんからの逆チョコですね。じゃあお返しは俺が3月14日に…って、あれ?俺が2月1日に渡したのも逆チョコ?……何だか難しいですね」 足「難しく考えないでよ。君が2月1日なんかにチョコ渡したせいじゃないの?僕は君から貰ったからお返ししただけ。お返しにお返ししたらエンドレスに続くからやめてよ」 主「本命ですよね」 足「え?あ、ああ。そういえばそんな事言ってたっけ」 主「違うんですか!本命はどこの馬の骨ですか!!たたっ斬る!!」 足「そんな号泣しながら物騒な事言わないでよ。ここジュネスなんだから…ってほら、来ちゃったじゃない」 陽「どうした、相棒ー!!」 主「陽介!足立さんが!足立さんがー!」 足「花村くんには相棒センサーでも付いてるの?なんなのこの町。みんなおかしいの?」 陽「相棒に何しやがった!」 足「チョコあげただけだよ」 陽「チョコ…!バ、バレンタインのか!」 主「あ、そうそう。陽介、はい。チョコ」 陽「あ、相棒…!(キュン☆)」 足「…!!!!」 主「いつも世話になってるから。ありがとう、陽介」 陽「や、そ、そんなこと別に…。あ、ありがと…」 足(なにこの状況、ムカツク) 陽「そういや相棒、足立さんからチョコ貰ってなんで号泣してんだ」 主「……」(ぶわっ) 陽「うっわ、おい、泣くなよ…!」 足「思い出し泣き?…僕のあげたチョコが本命か本命じゃないかで1人問答して出た結果だよ」 陽「…で?本命なのか本命じゃないのかハッキリしてもらおうか。足立さん」 足「なんで君が。顔怖いよ」 陽「俺が新たなる惨劇生み出す前にさぁ早く」 足「何でそうなるの」 主「俺は本命あげたんだから、足立さんも本命で返すって約束!したのに!」 陽「なっ…え!?本命あげた!?」 足「そんな約束してないけどね。ま、それでちゃんと返したんだから、どうなの。それ」 主「……本命?」 足「君がそう思えばそうなんじゃない?」 陽「ちょ、まて。何言ってんだ、お前ら」 主「…本命…。足立さんから本命もらった!!陽介!本命もらった!」 足「声でかいよ、少し黙れ」 陽「もらった!じゃねぇよ!相棒、足立さんに本命やったのか!?マジでか!?」 主「あれ。言わなかった?ああ、完二とりせに言っただけか」 足「この子、僕の誕生日にチョコ持って来たんだよね。酷い目にあったよ」 陽「今日はその…お返し?」 足「3月14日とかそんな先の事なんて、ずっと借り作ってるみたいで面倒じゃない」 主「本命、よかった。本命!後生大事にとっときます」 足「後生って、気持ち悪いなぁ。すぐ食べてよ」 陽「じゃ、じゃあ俺にくれたチョコは何だよ!」 主「義理チョコ?友チョコ?」 陽「あ…あっははは。相棒が足立さん好きなのは知ってたけど…。本命って…はぁ、バイト戻るわ…」 主「頑張れ、陽介。ありがとう!」 足「今の花村くんは君に頑張れとか言われたくないんじゃないかな」 主「??」 足「うんうん、自分の事に鈍い君は可愛いと思うよ」 主「本命ですしね」 足「その件はもういいよ、忘れてよ」 主「何で忘れなきゃならないんですか。忘れませんよ、一生。来世までも!」 足「気持ち悪い」 主「それくらい足立さんが好きです」 足「なっ…き、急に真面目な顔して何言ってるの。ジュネスだよ、ここ。恥ずかしくないの?」 主「本心ですから。俺は足立さんが好きです。足立さんは?」 足「うん。僕も」 主「あああ足立さんっっ!!」 足「だから何で抱きつくかなぁ!!」 主「お持ち帰りしていいですか、いいですか!?ああでも叔父さんに何か言われるかなぁ。こっそり俺の部屋で2人で暮らそうかなぁ。いやいやここはテレビかなぁ!」 足「鼻っ…!鼻息荒い!気持ち悪い!」 ***** 「俺は足立さんが好きです。足立さんは?」 ↓ 「うん。僕も」(僕も僕が好き) Happy Valentine……?? |