[携帯モード] [URL送信]
◆2012.12.24 Merry X'mas!(ALL)


全員「メリークリスマース!」

陽「今年も1年お疲れさん。何かクリスマスが忘年会を兼ねてきたな」

完「毎年やってるからなぁ。いい加減2012年こないっすかね」

雪「最近はもうこのままでもいいかなって気になってきてるよ」

千「やー、それはさすがにどうよ…」

り「けどー、来年になったら先輩いなくなっちゃうんでしょ?ならりせはこのままでもいいなー」

熊「そうクマ!センセーがいなくなるならクマもこのままでもイイかもーみたいな?クマ」

直「気持ちはわかりますが…。いつまでもこのままでいいわけはないですね」

主「うん、俺はいい加減どうにかしたい」

足「それって、いずれは帰ってきてくれるから言ってるんだよね?」

主「あ、当たり前です!」

堂「お前らの会話が果てしなく危険な気がするんだが…」

足「何言ってるんですかー。堂島さんだって、彼に帰って欲しくないって思い始めてるクセにー」

菜「菜々子もおにいちゃん、ずっといてほしい」

主「わかった」

陽「決断早っ!菜々子ちゃんに言われたらすぐそれかよ!」

主「菜々子は正義」

雪「確かに可愛いことは認めるけどね」

千「友情ってもんが問われるね、コレ」

主「みんなとも離れたくないのも事実なんだけど…。それよりもみんなとの未来も見てみたいから」

熊「センセーの未来も、きっとクールでプリティでマーベラスなんだクマ!」

陽「どこの国の人だよお前…」

堂「おい、そろそろケーキ出すぞ。…ん?なんだ、こりゃ。誰が買ってきたんだ?」

陽「あ、俺っスー。ジュネスで予約販売したやつ。社員割引10%オフ!」

主「どうかしましたか?」

堂「いや、これ…。ラブリーン?」

菜「ラブリーン!」

雪「わあ、可愛い」

直「ほんとに…。子供向けですね」

陽「菜々子ちゃんが好きだって聞いたから、お前んちでやるって決まった時に予約しといた」

菜「陽介おにーちゃん!ありがとう!」

陽「あ、はは、ナニコレ(キュン)」

主「………」

陽「あ、やめて、そんな怖い顔で睨まないで」

完「あんたにしちゃ気がきいたっつかなんつか。いや、気がきいたならもう一つ買うべきだったか」

雪・千・り「ふふふ」

足「あれ?もしかして、もう一つ買ってあるの?」

主「… ま さ か」

雪「毎年恒例!」

千「女子渾身の力作!」

り「素敵なスイーツ食べ比べ大会ー!」

主・陽・完「!!!」

直「ええと、1週間ほど前から少しづつ特訓したんですが…」

陽「なにその、『したんですが』って!答えが見えてるっつの!」

完「直斗ならまだしも、この3人…」

主「…ちなみにどんな…?」

雪「私は和風ケーキ。お抹茶味。小豆がアクセントに入ってるの」

千「あたしのは無難にショートケーキだよ。フッフッフ。でも一味違うよ」

り「りせのはブッシュドノエル。クリスマスらしいでしょ?」

足「話だけ聞くと凄く魅力的なんだけど、どうなの?」

菜「菜々子もそれ食べたい!おねーちゃん達のケーキ!」

主「菜々子は…俺たちが食べてから、な?」

足「僕も君達が食べてからにしようかなー」

陽「足立さんは俺らと一緒!」

足「ええー」

千「食べる前から文句言わない!今回は自信作なんだから!」

雪「そうだよ。じゃあコレ。私のから」

陽「うおお…って、あれ?か、かなり、普通…?」

完「ちゃんと抹茶ケーキらしく見える、な」

足「うん!美味しそうじゃない!」

主「雪子、すごく上達したな」

雪「ふふ。頑張ったの。じゃあ切り分けるね」

主・陽・完・足「!!!」

完(中に入ってるあのデカイ豆、なんすか?)ヒソヒソ

陽(あれだよな、サラダとか、スープとかに入ってる…)ヒソヒソ

主(…あれはヒヨコ豆だ)ヒソヒソ

足(色も見た目も全然違うでしょー!)ヒソヒソ

雪「あれ?急に静かに…?はい、どうぞ」

主「い、いただきます」

陽「食べれないもんじゃねーしな…うん」

完「うおお、なんか豆がゴロゴロ落ちる…!」

足「スポンジ部分なら、抹茶味だから普通だよねぇ…色もちゃんと抹茶だし…」

主・陽・完・足「!!!!」

陽「うっ、ぐ、な、何か…ちがう…」

完「ナニ味だ、コレ…」

足「……苦っ、苦臭っ…」

主「…ゆ、雪子、これは、何が…?」

雪「ええっ、そんなに、変…?ちゃんと抹茶色になったのに」

陽「抹茶は入ってねーのかよおおぉ!」

雪「入ってるよ?ただ、色が凄く薄かったから、緑にしたくてピーマンをペーストにして入れたけど…」

足「…それだね。苦臭い…」

完「…相変わらずだったっス」

陽「大体豆も小豆じゃねぇんだよおぉ!」

雪「ええっ!そ、そうなの?ご、ごめんね…」

千「んじゃ、あたしので口直しいきますかー!」

完「頼むから普通のを…」

千「まかせて!はいっ!」

陽「お、おお!ショートケーキだ!」

足「…普通…だけど、見た目に騙されないようにね…」

主「千枝、すごく上達したな」

千「ふふーん、ざっとこんなもんよ!じゃ、分けるよー」

陽「おお!中身も普通!」

足「美味しそうなくらいだね」

完「意外っスね」

千「さ、どうぞ!」

主・陽・完・足「いただきます!」

足「ぐ、う?んんぅ?」

陽「な、なんか、鼻に抜ける臭いが…」

完「食感が…もっちゃもっちゃ…ぐ、ぅ」

主「ぐっ、ぅ…千枝…これは?」

千「あ、隠し味!わかった?」

陽「何、入れた…!」

千「ジャーン!肉ガムー!絶対スイーツとして売れると思うんだよねー!」

完「ゲフッ!ゲホッゴホッ!!」

足「…気持ち悪くなってきたんだけど…」

主「さ、さすがに、コレ…は…」

千「ええ!ダメ?おっかしーな。自身あったのになー」

陽「ダメっつーか臭ぇよ!肉臭いケーキってなんだよ!売れねーよ!」

千「はぁ…。ダメかぁ…。ごめん」

足「…僕達は毒見でもさせられてるんだっけ…?」

主「あとりせだけです…頑張りましょう…」

り「よーし!あたしのがラスト!ほんとのお口直しだよっ!はい!」

陽「…うん、見た目は…うん」

足「もう見た目に騙されないからね」

完「見た目美味そうだからタチ悪ぃ」

主「りせ、すごく上達したな」

り「もー、みんな文句多すぎ!褒めてくれたの先輩だけだよー。食べたらわかるんだから!はい、どーぞ」

陽「……この中の赤いのは、果実系のジャムとかソースとかだよな?」

完「…だと思いたいんスけど」

足「…それにしてはやけに刺激臭が」

主「…これは、唐辛子的な刺激臭…」

陽「食えるかー!!」

り「なんでよー!みんなのはちゃんと食べたのにー!」

完「もういっぱいいっぱいなんだよ!」

足「甘いはずのケーキから、刺激臭がするって、既にアウトだね」

主「…これ以上は…もう…」

り「先輩までー…。来年必ずみんなでリベンジするんだから!」

主・陽・完・足(もうやめてくれ!)

陽「…ところでクマは…?随分静かだな…」

直「クマくんならあっちで菜々子ちゃん達と…」

熊「あ、終わったクマ?ナナチャンのラブリーンケーキ、美味しいクマよー!」

完「あの爽やか笑顔、殴りてぇ…」

足「…珍しく意見があったね」

主「お、落ち着いて…」

陽「テメェ1人で美味しい思いしてんじゃねーよ!!」

堂「いいからこっちでこれ食え。菜々子が人数分に切り分けた」

主「菜々子…!」

足「さすが菜々子ちゃん、優しさに泣きそうだよ…」

完「早く普通の食いてぇ…」

陽「ラブリーン万歳!!」


Merry X'mas!




前◆◆次
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!