─後日談─ 悠くんは次の日にはジュネスくんの告白を断り、それでも尚『諦めねぇ!』とか言う台詞に困り果てたようで…。 付き合っている人が居ると暴露すると渋々元の『相棒』の座に戻ったようだ。 とば言っても、しょっちゅう悠くんと2人、ジュネスで夕食の買い物をしたり、フードコートで会話している現場に遭遇するものだから、そろそろ僕に気付いているみたい。 だからどうこうするつもりはないんだけど、ジュネスくんを悔しがらせるのは楽しいので、わざと悠くんとの待ち合わせ場所やデート場所にジュネスを指定したりしている。 八十稲羽は目立った施設がジュネスくらいしかないから、待ち合わせに利用したりする事はごく自然な流れだしね。 時は秋から冬へと移り変わろうとしている。 だいぶ霧の濃度が濃くなっている気はするけれど、そろそろゲームを終わらせて、何事もない平和な世界を悠くんと春まで過ごすのも悪くないな。なんて思い始めている。 この世界がどちらに転ぶか、今はまだわからないけど。 |