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それからゼリーをまた食べてから、買ってきてくれた風邪薬を飲んだ。

時計に目をやると、時刻はもう午前2時前。
これ以上無理させちゃダメだよな…。



「田口?」

「ん?」

「もう、帰っていいょ…移したら悪いし、もう平気だから…」

「…──帰んないよ?」

「ぇ‥?」


すると、俺の手をキュッと握ってくれた。


「聖がちゃんと寝るまで、ズット傍にいるから」

「っ…ありがと‥」


泣きそうになるのを、グッと我慢して言った。


「おやすみ、聖…」





****





「──‥っ…?」


パチッと目が覚めたら、熱はすっかり下がってた。


「たぐち…?」


部屋を見渡して、田口はもういないことを確認した。


「ん゛ぅ〜…っはぁ‥、準備しよ。」


仕事へ行く為に起き上がって、テーブルを見ると母ちゃんの作ったお寿司の横に、お粥と手紙が置いてあった。



『聖へ。
俺は仕事があるので先に行きます^口^一応お粥作ったけどお寿司食べたかったら別に俺のは食べなくていいから!仕事頑張れ!

P.S.
のど飴置いとくね。』



「たぐち…」



母ちゃんには悪いけど、お寿司は晩飯になりそうです。


「ありがとう、田口‥」


出来た彼氏に感謝して、お粥を食べた。




             END.


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