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車の座席で体育座りになって顔を埋めた。


「はぁ〜‥やっべ、かわいい…―。」


なんだか、亀梨和也の彼氏ってだけで宇宙一最強に感じてる今の俺は最強におバカだと思う。


「今なら朝青龍に勝てる気がする…」


呟いてバカじゃね?って頭の中で一人突っ込み。


「ぁー‥、もうダメだ。いろんな意味でダメだ…。」


なんか頭爆発しそう。


―コンコンッ


「っ?ぁ、」


音がした方を見れば少し息切れした亀が窓ガラスを叩いていた。

するとガチャッと助手席をあけた。


「はぁ〜さぁ、帰りまひょ〜‥」


やっぱ酔ってんじゃんかよ。


「亀、」

「んっ、ぅ…」


こっちを向いた亀の唇を奪って深く絡ませると、ワインの華やかな匂いと味。


「っん、なにしてんの…?」


酔ってる亀は怒ってんだか照れてんだかよくわかんない。

ただアヒル口が少し突き出ている。


「亀愛してる…」


耳元で囁いて耳にキスを落とすと亀の体が少しビクッとした。


「うははっ(笑)何?いきなり〜」

「言いたかっただけ〜」

「俺も愛してるよ?仁のこと。」

「っ、」



“恋人迎えに来たんで先に失礼します。”



「知ってる‥。」


あんなこと言われて知れないわけがない。


「今日俺んち泊まる?」

「うん、泊まるっ」

「よっしゃ‥て、あれ‥亀スーツ?」

「うん、スタイリストさんがYOUこのまま帰っちゃいなよって言ったからしずくんのまま帰ってきた。」


酔って少し判断力の鈍った甘えん坊な亀に聞いてみた。


「‥しずくんプレイを」

「ダメ、服ぐしゃぐしゃにしちゃダメだもん」

「ですよ‥ね〜…」


ただ普段こんなこと言ったら叩かれるからやっぱり判断力は…


「でも‥エッチしたい」


鈍っている。

+甘えん坊。


「睡眠時間減るよ?」

「いい…今寝るから…」


そう言って目を閉じた亀を横目で見て、タイミングよく赤信号で止まった車。

手を離して頭を撫でた。






「…おやすみ‥」





end.

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あきゅろす。
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