[携帯モード] [URL送信]
page2




「いいよ太陽見とくから」


そう言うと赤西は目を閉じて空を見上げた。


「………」

「亀が赤西見つめてるー」

「っ、バーカうるせぇ」

「え、俺の顔そんなカッコイイ?」

「…バカ西黙れ……なぁ、」

「なに?」



『それ俺が教えたの覚えてる?』


そう言おうとして、口を閉じた。

だってなんか、そんなコト聞いてどうすんのって感じだし。

女じゃないんだから。



「…やっぱいい。」

「はぁ?意味解んねーし。あ、そーいやこないだたまたま昔の雑誌読んでたんだ」

「…で?」


赤西は目がなれたみたいで見上げていた顔を真正面に向けて目を開けた。


「“目ェ閉じて太陽見てると目が慣れる”って教えてくれたの亀だったよな」

「えっ…」


ビックリした。
そりゃもう心臓が出そうな程。

俺の心見透かされたのかと思った。


「俺もうクセになってて全然……亀、どした?」

「…っ、何でもない…。赤西ってさ、いきなり突いてくるよな…」

「?お前さっきから意味不だから。」

「…うん、意味解んなくていいよ……。あ、そうだ。赤西プレゼント何欲しい?」

「お前買ってねぇの!?」

「考えたけど浮かばなかったんだって…で、何欲しいの?」

「え、う〜ん……ぁ、一日デート券」

「はぁ?意味解んないし(笑)第一相手どうすんだ」

「いや、目の前にいるじゃん」

「え…」


赤西の視線の先を目で追っ…


「中丸!?」

「バッカちげぇよ!だーかーら目の前!!」


そう言って赤西は

俺を指差した。




.

[*前へ][次へ#]

2/3ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!