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「本当に嫌なら、もっと俺抵抗してた。」
「……、えっ?」
「口で言うほど、嫌じゃなかったの…か、も」
「っ…………亀」
「っ、なんだよ」
「昔みたいに‥呼んで」
「っ、…………仁」
「もっかい」
「…仁」
「…もっかい‥」
「‥‥‥じ、んぅっ」
俺は堪らなくなって、亀が言い切る前に唇を塞いでいた。
「ん、んんっ‥‥ハッ……じっ、んぅ‥…ふっ、‥‥は、ンンッ、ぅ……」
舌を入れてきた俺にびっくりしたのか、俺のシャツをグッと握った。
やらしい音と亀の声がダイレクトに響いて思わずそのまま床に押し倒しそうになった俺は、ヤバイと思って唇を離した。
「っはぁ、はぁっ…何、すんだ」
―ギュッ
俺は亀を抱き寄せて、耳元で囁いた。
「なぁ、亀………続き、したい‥」
「えっ、…………ぃぃ、けどっあ‥」
「好き…亀、好きだ……」
「んっ…ぁ、…仁ッ…」
俺はその夜、亀と躰を重ねて、いつまで経っても俺の欲情は治まることはなかった…―。
朝、亀に腰が痛いと怒られたのは言うまでもなく、コンサート前日にヤりすぎたと少し反省した。
「亀、ごめん」
「‥っもぅ、ぃぃ…。恥ずかしいからあんま言わないで…//」
「っ、…お前もあんま可愛いこと言うなっ…。襲いそうになる…」
「なっ!んっ…」
キスをして唇を離せば、真っ赤な顔の亀がいた。
「……好き。愛してる‥」
「うっせ………、‥俺も‥―」
そして俺たちは、もう一度だけ唇を重ねた。
その日聖達に『有料見てたろ』って言われて、亀が顔真っ赤にして逃げ出したのは言うまでもない。
END.
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