page1
“俺太陽ダメなんですよね〜。だから目ェつぶって1分間ぐらいこうやっとくんです”
お母さんが、友達の娘さんに『ごくせん』の番宣とかを全部ダビングしてほしいって頼まれたらしくて、機械音痴なお母さんはたまたま今日OFFだった俺にダビングを押しつけてきた。
ぶつくさ言いながらしてたんだけど、だんだん懐かしくってつい観ちゃってたら、某番組での現場密着で赤西がその話をしていた。
『ちょ〜眩しい目ェ開かねぇよ』
『目ェ閉じたまましばらく太陽見てると眩しくないよ?』
『え、マジ?ちょちょ、亀やろうよ』
「あれ俺が教えたのに…」
俺が教えたなんてアイツ忘れてるよなぁ。
俺が忘れてたんだから。
よく考えればもうクセになってるみたいだし、赤西。
「…て、まぁ‥別にどうでもいいけど……あ、明日赤西誕生日じゃん。」
今年のプレゼント何にしよう…
考えては見たものの、結局浮かばなかった俺は明日赤西に聞いてみることにした。
―翌日
某雑誌撮影ロケ地
「あっちぃ〜!!今日何でこんな暑いの!?」
車から出た聖が開口一番叫んだ。
「うわぁ〜ジリジリする。焼けるよこれ」
上田が少し嫌そうな顔をした。
「そりゃ今日は俺の誕生日だから」
「赤西お前目が亀みたいになってんぞ」
「え、なにそれ細いって言いたいの?」
「うん」
速答した聖の頭を軽く叩いた。
.
[次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!