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―ガチャ
「お邪魔しまーす」
「はいよ」
買い物して只今帰宅。
本当は食材だけの筈だったのに、仁が日用品(仁が泊まる用に俺ん家に置いとくんだとか)なんか買ったせいで荷物が多くなった。
はぁ…。
最近の仁は何考えてんだかホント解んない。
そう思って靴を脱ごうとした。
「亀っ」
「なんぅっ…」
なに?って振り向いたら、そのまま腕を引かれて唇を塞がれた。
ヤバい、荷物持ってるから動けないっ。
「っん、ぅ‥じんッ…」
そのまま玄関のドアに押さえ付けられてしまった。
荷物落とすって手もあるけど卵入ってるし!卵割りたくないし!でもキスが深くなってるし!!
お母さん助けてー!
息子が獣(=仁)に襲われてるよー!
「んんっ‥ッふ…っはぁっはぁ、」
そんなこと考えてたら唇が離れた。
「…」
「はぁっ…仁!//なにすんだよ!馬鹿!…っじん?」
「なんか今、キスしてたら頭ん中に亀のお母さんが出てきた…;;」
「え゛っ…」
やっぱ念って通じるんだ。
「っ仁が部屋入るなりキスなんかするからだろっ。」
そう言いながら靴を脱いで俺だけとっとと部屋にあがった。
でも…
『ビックリしたぁ〜…//』
あんな部屋入っていきなりのキスとか久しぶりすぎて体が硬直した。
『年甲斐もなく…。ファーストキスの中坊かっつぅの‥//』
ほんと、何考えてんだろう…仁。
仁が買った歯ブラシをジッと見つめて思った。
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