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「そうだよなぁ…」
「えっ!!」
ふと意識が戻ると、野菜コーナーの玉葱の前につっ立ってた。
「数が多くて高いのか、数は少ないけど安いのか…。やっぱ悩むよなぁ主婦は…。」
「俺は主婦じゃないっ!」
「あっ、ごめん。主夫か」
「そういう間違いじゃない!…仁さ、分かっててボケてるだろ」
「でもさぁ、亀は俺の嫁さんぐっ!」
仁の言った言葉に慌てて口を塞いだ。
「馬鹿!そういうことデカイ声で言うなよ!」
「んぅ〜…ッぶっは!鼻まで塞ぐな!亀は俺を殺したいのか!」
「鼻も口も塞がれるようなことデカイ声で言うからだろ!」
「え〜、じゃあ…」
グイッと肩を引き寄せられた。と、思ったら…
「耳元で囁けばよかった?」
って耳元で囁かられて、思わずゾクッと反応してしまった。
「や〜ん亀ちゃんびんか」
―ベチッ!
「いったぁ〜…お前はこんな色男捕まえてビンタなんて…」
「ッ自分で言うなよ。ってか仁が悪いんだろ!俺お腹すいてんだから早く買うよ!」
はーい。と素直に返事してカートを押しだした。
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