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この高校に入学してから、ずっと好きな人がいる。








「♪〜♪っあ、」


今日も機嫌良く、担任の中丸の目を盗んで掃除サボって帰ろうとした。

その時、遠くの体育館倉庫に可愛い後ろ姿を発見した。



「そんなとこでな〜にしてんのぉ〜、風紀委員長さん♪」

「っその声は…──やっぱり‥」


すると先輩はクルッとこっちを向いて、あからさまに嫌そうな顔をした。

そう、俺は今亀梨先輩に片想い中。


3年の先輩と2年の後輩の俺が出逢ったきっかけは、俺の身だしなみだった。

っていうのも入学当初から髪は長髪だし茶色いし、ピアスはしてるし学ラン着崩すわで前代未聞の新入生だって言われた。

んで当時から風紀委員だった先輩はすぐさま俺に目をつけて注意しに来た。

そこで運命感じちゃったわけ。



「亀ちゃんのジャージ萌え〜♪」


俺がヤンキー座りして、ニヤケ顔で先輩を見つめながら言ったら


「赤西!亀梨先輩って呼べって言ってんだろが!しかもなんだ『萌え』って←(時代遅れ)」


って俺を一睨み(っつっても可愛いんだけど)してまた視線を戻すと、ブツクサ文句いいながら器具を片付けてた。


「重たっ……って見てんなら手伝えよ(睨)」


重たそうなカゴを持ち上げたと思ったら、またその場に置いて顔だけこっちに向けて俺に言った。


「あ〜いいね〜その振向き様♪ってかお尻可愛い〜vV」


俺は手でフレームを作って、まるでAVの変態カメラマン。

すると先輩は真っ赤になって怒った。


「っ!!!//赤西!!!お前いい加減に───」



―ガツッ



「ぅわっ!」

「危ねっ──!」



―ガシッ




先輩が足下に転がってあったダンベルに躓いて、コケそうになったのを俺が受け止めた。




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