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「かずやぁ」

「ん?」

「愛してる」

「んっ…」



もう芸能人とか、
アイドルとか、
男同士とか……

そんなの気にならなかった。



何度も何度も、

キスした。





唇を離すと、仁はニヤッと笑った。


「俺等パパラッチいたら恰好の餌食だな(笑)」

「いいよ。もうなんも恐くないから…」

「俺も、亀がいるなら恐くない(笑)…仕事、頑張れよ」

「仁も、勉強頑張って…」

「ほらっもぉ〜泣くなよ(笑)泣き虫(笑)」

「誰っ‥せいだょっグズッ」

「笑え〜〜〜〜!!」

「いひゃいっ!」

「(笑)笑顔で見送ってよ。俺、亀の笑顔が一番好きなんだから」

「ばかっ…じゃぁ‥‥いってらっしゃい」

「いってきます…」



仁が離れてく‥‥。



二人とも、
バカみたいに両手ブンブンさせて手ぇ振って。



俺は笑いながら

涙流してた。

















―キィーン…‥──




仁の乗った飛行機が、
俺の頭上を飛んでいく。



「消えないこの絆ぁ……」



そう唄って

小指を飛行機に向けて

突き出した。
















俺、頑張るよ。

一生バイバイじゃないもんね。

だから、
お互い成長しようね。

そして、
笑顔でマタアイマショウ。

お互いの、一番の笑顔で…。






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