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PV撮影のとき、亀をみんなでいじりまくってた。
まさか、
こんなことになるなんて
スタードッキリ(秘)報告☆
撮影がクランクアップして楽屋までエレベーターで帰るとき、亀だけ遅れてきて、亀をギリギリまで待って亀の目の前でエレベーターの扉はしまって、俺達五人で楽屋に帰った。
亀のことだから階段使って上ってくるだろうと思ってた。
だけど、
10分経っても
亀は戻ってこなくて…
「亀遅すぎじゃねぇ?」
聖が最初に亀の名前を口にした。
「また誰かと話してんじゃないの?」
田口がゲームをピコピコしながら言った。
すると
―コンコン
「っ?はぁい」
―ガチャ
「あれ、どうしたんすか?」
スタッフさんが息切らして俺らの楽屋に入ってきた。
「ちょっと‥っやりすぎじゃないですか?」
「何が?」
「何がって……亀梨君、泣いてましたよ?」
え…?
「「「「「えっ……?」」」」」
亀が……
泣いた……?
きっと今みんな、俺みたいな強張った表情してんだろうなって思う。
「はぁ…。そんな顔してずに、早く下行ったほうがいいですよ?」
とだけ言うと、スタッフさんはまた戻って行った。
そして今に至る。
数秒俺達はフリーズして、それから顔を見合わせた。
「俺達…やりすぎたょね…」
田口がボソッと呟く。
「謝ったほうがよくね?」
中丸がみんなの様子を伺いながら言う。
皆が黙って頷いて、楽屋を出た。
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