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後ろを振り向くと頭抑えてへたれこんでる亀がいた。

近くにあった花瓶が落ちて破片が飛び散ってた。


「亀大丈夫か!?」

「っごめ……ちょっと暈……大丈夫」

「顔色悪いって!」

「ははっ…」



あの時と同じ
強がった笑顔



立ち上がった亀はまだフラフラしてて、
そばにいた上田のほうによろめいた。


「ごめん(苦笑)」

「だから大丈夫じゃないだろ!」

「亀っ」

「っ…赤西」



「赤西」か…。



「部屋行って休もう」

「っ分かったょ。」


俺は亀に背を向けてひざまづいた。


「背中乗って「いいょ!…歩けるし‥赤西にそこまでされたくない…」っ…」

「さっきみたいに倒れたら危ないから今はのせてもらいや」


村上君が亀を制した。


「っ…」



背中に感じた重みが、

心臓にズシリと響く。



「じゃあ後ヨロシクね、赤西。」


上田に軽く睨まれながらそう告げられた。





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