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できるなら


もう一度

あなたの手を握りたい





もうイチド


その両手を温め合っていきませんか…?





**HANDinHAND**





今DREAM BOYSの本番中。
そして、千秋楽。
今MCの真っ最中で、亀が仕切りで話を進めてる。

オレって相当馬鹿ですよね。

何であん時寂しさなんかに負けて、
ストレス発散て言って浮気したんだ?

今考えるとまじで馬鹿にも程がある。
亀以上の人なんていないって解りきってたのに。


貴方は泣く事をしなかったね。

強がり笑顔を精一杯みせたね。



そして二週間後に目撃してしまった。

自分の親友とキスしてる

貴方を。


胸が傷んだ。

でも俺に傷む権利はない


貴方はドラマの後、すぐこの舞台の稽古に入って、ツメツメで頑張っていたからすごく痩せたね。

その荒れた肌や

口唇や

髪の毛が

気にかかってどうしようもない。


君は今、
誰を想ってますか?



「…にし……!赤西!」

「ぅぁあ?」

「ぅぁあ?じゃねーよ!本番中に何考えてんだよ」


聖の一言に
会場がどっと笑った。


亀をズット見つめていたから亀と目が合ってしまった。


思わず逸らす。

「まぁね(笑)赤西君も気が抜けちゃう程ホッとしてるんですよ」

亀のナイスフォローが入った。


「なんか…手なんか繋いじゃったりしてね‥(笑)」

「…ぇ」


見ると俺と亀以外の奴等は手ぇ繋いでた。



自然と会場から沸き起こる拍手。

これは俺に亀と手を繋げってこと…?



「…‥繋ぐ?」



亀から思いもよらない返事が返って来て、一瞬戸惑った。


「…繋ぎたくないの?」


俺何聞いてんだよ。


―パシッ




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