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1998年
「はい!みんな〜転校生紹介します!どーぞっ。」
「…。」
そいつは冷めた瞳をしていた。
こいつホントに俺と同じ小五かよ…。
「じゃあ自己紹介どーぞ(笑)」
「…。」
「(苦笑);;小田切竜くんです。みんな仲良くしようね(笑)じゃー小田切くん、矢吹くんの隣座ってくれるかな?」
先公がそういうと小田切はスタスタとこっちに来た。
「…よろしく」
ポソッと呟く。
「おぅ。」
小田切が席につこうと体を動かした瞬間。
フワッ…
金木犀の香りがした。
“仁”
空耳?
「なんだよ。」
小田切の顔をじっと見つめてた。
「…お前さ‥前にどっかで会ったことあるっけ?」
「は?」
「わりぃ、なんでもねぇわ。俺のこと隼人って呼んでくだぱぃ〜。」
金木犀の香りに
切なく響いた鼓動は
きっと気のせい。
「ふっ(笑)お前変(笑)」
やっぱり…
なんだか気になる。
この笑顔
何処かで見た気が…
まっ、いっか。
“ありがとう。
愛してるよ”
End
material:UTADA HIKARU/Letters
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