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「あ、赤西赤西。はいこれ」


上田が仁に向かって何か投げたけど、仁の目の前にいる俺がキャッチした。


「誕生日プレゼント」

「うぉ、マジで!?サンキュー。」

「亀って赤西くんに何あげたの?」


私服に着替えてる田口が俺に向かって聞いてきた。


「ぁ?えっとね」

「女の子に一歩近づいた亀」

「‥‥‥」

「「「「はぁ?」」」」


仁の真面目回答に皆がしかめっ面をした。


「だってさ、最近の亀ムニムニしてんだって。わかんね?」

「あ〜女の子って太った」

「聖、太った言うな」


女の子って言われるのも嫌だけど、太ったって直球で言われるのも傷つく。


「だって胸でも膨らみはじめたのかと思った。」

「若干膨らみはじめてるから」

「いや、それ肉付いただけだし」


仁が真顔で返した答えに俺が突っ込む。


「俺亀に生理きたのかと思った」

「たっちゃん!」


平然と呟いた上田に思わず突っ込んだ。


「んじゃ来年は妊娠の準備を」

「あ〜も〜やだ!もう絶対ェ痩せる!!」


俺は立ちあがって宣言した。


「お、亀頑張れ〜」

「えぇ別にこのまんまでいいし!」

「ってかお前がうるさいからだろ?」

「うっせぇモアイ像」

「モ!モアイ像じゃねぇし!!!」


仁のまさかの切り返しにその場にいた皆が爆笑した。



実はプレゼント、まだあげてなかったりしたから「女の子に近づいた俺」でいいならお金かからなくていいかな、なんて少し思ったり。

とりあえず5キロは痩せてやろうと、仁を尻目に思った。


「亀、引っ張って」

「はぁ〜?もう自分で立てよっ!‥ぅおっ!」


手を掴んで立たせようとしたら引っ張られてまた腕の中。


「ムニムニ〜」

「あ〜も〜‥」



またフリダシだ。







おわれ


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