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隼人は公園まで連れてきたらやっと手を離した。
竜「痛ぇな!なんなんだよ!(怒)その本俺のじゃねぇっつってんだろ!」
隼「じゃあなんで今日学校サボってんだよ!っなんで眼腫れてんだよ!!」
竜「それっは…」
なんで俺が責められんの?
隼人じゃん。
隼人が悪いんじゃん。
隼「お前見たんだろ?桃女の子からチョコもらってんの…」
竜「っ…みたよ。隼人がいねぇから探してたんだよ!そしたらっ…鼻の下伸ばしてデレデレしやがって…」
隼「デレデレなんかしてねぇよ!あれ俺のじゃねぇし」
竜「わかりやすい嘘吐いてんじゃねぇよ!!」
隼「嘘じゃねぇよ!!!」
竜「っ…俺初めて作ったんだよ!!」
隼「……?」
竜「チョコ…作ったのに…」
隼「え‥」
竜「お前の顔なんか二度と見たくねぇ!!」
竜は走って逃げてった。
竜が売ろうとしていた料理の本を見ると、「バレンタイン人気チョコBEST30[作り方の詳しい説明付き]」って書いてあってよく見ると、紙の端を折ってるページがあった。
そこをひらくと
「bitter truffle」って書いてあった。
俺のために作ってくれたんだって思ったら
嬉しいのと同時に切なさが込み上げてきた。
隼「竜…ごめん。」
そう呟くと俺は竜の家に向かった。
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