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「そいやこないだ竜にCD貸してもらったぁ…」
俺がトイレから出てくると、さっきまでコーヒーをのんでいた竜は小さな寝息を立てて寝ていた。
今は夕方。
俺が一番好きな時間。
なんでって?
俺の部屋、西日が入るしマンションの一番上だから夕日がちょーキレイにみえんの。
そこに竜がいると…
「キレイ」から
「綺麗」へと変化する。
今は夕陽に照らされながら子どもみてぇな顔して寝てる。
これが素の竜なんだって思うと、微笑ましくて顔が緩む。
そして俺は、親が子どもにちゅうするかのように、頭を優しく撫でてから頭にキスをした。
「んっ…」
竜がピクッと眉間にシワを寄せた。
「かぁ〜わいっ♪竜ちゃんっ(笑)」
そう呟いた矢先だった。
「…すけてっ」
「?(寝言…?)っりゅう?」
「ゃ…ッ‥ゃ、めっ…」
「っ竜?」
布団のシーツを強く握り締めていて、呼吸が荒れてる。
「ちょっ、ぉい竜…!」
「…ッ‥隼人‥――っ!!」
「竜っ!!」
こんなふうに俺の名前を呼ぶ竜はみたことなかったから、ビックリして、怖くなって、思わず竜の肩を掴んで竜を揺らしてた。
「!!‥ッ‥はっ、ゃと…っはぁ‥はぁっ」
俺が呼びかけると、バッと目を見開いて竜が目を覚ました。
額には汗が滲んでいて、息遣いは荒かった。
それに…
何かに脅えるような顔で、目が潤んでいた…
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