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「っ……」
だいぶ薄くはなっていたけどその身体中の痕は、明らかに誰かに付けられたもので、ぴぃが言っていたことをさらに真実にした。
「…んで、‥なんで仁…」
「…ぴぃが‥言った。」
服をおろしてやると、和は壁を伝って座り込んだ。
「ごめん、和。ごめん‥」
「‥何で仁謝ってんの?(笑)別に仁が悪いわけじゃねーし、謝る必要ねーじゃんっ…別に俺‥へー、き…だし‥ッ‥」
そう言って泣いてる和を見てられなくて、思わず抱きしめた。
「ぴぃの気持ちに気付いてやってたら、こんなことにならなくてすんだ…俺が悪いんだ…」
「…っぴぃも‥仁も…ッ‥責めるつもり…な、ぃ…ッ‥ただっ……ッ仁に‥知られたく、なかっ‥た…!」
そう言ってギュッと抱きついてきた和に、言わなきゃと思った。
「ッ‥ごめん、俺‥ずっとお前が好きだった…ごめん…」
「………ぴぃに、‥ぴぃに抱かれてるとき、『俺が仁ならよかった?』って、聞かれて……俺答えれなかった…ぴぃに対しての好きは、ぴぃとは違うって…言えた、のに‥ッ‥わかんなくてっ…」
「………」
「何回も、好きって…言って…ッ…お前の、顔っでて…ッ‥‥苦し、ンッ……―」
わかんねーなら…
そう思って
顎を上げて
唇を重ねた。
少し涙でしょっぱくて
切ない味がした。
最初は触れるだけを
少し深くして
掴まれる服を
もっとキツく掴まれて
もっと舌を絡ませた
唇を離して
見つめた先の君は
「……いや?」
すごく
「…わかんねーよ」
すごく
「わかんねーから……もう一回…―。」
「…いいよ?」
綺麗だった…。
end.
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