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「風呂掃除してくる。」
「あー風呂掃除なら…って行っちゃったよ。」
『大好きなのよーん。』
ウルサイ
『しゅーじも野ブタも』
ウルサイ!
『俺は同じくらい大好きなのよーん。』
フザケンナ!!
―バンッ!!
風呂のドアを開けて目に飛び込んできた光景は
泡だらけの風呂と
スポンジ持った
草野。
「コンッ♪」
「はぁ〜…‥何してんだよ」
「それはこぉっちのセリフ!…なんで早退なんかしたの?」
「…具合い悪かったんだよ。」
「じゃあなんで帰るの俺より遅いわけ?」
「…っもうなんなんだよっ!!別に早退しようが帰りが遅かろうが俺の勝手だろ!!!なんでお前にいちいちいちいち早退理由だの帰り遅くなった理由だの言わないといけねぇんだよ!」
「心配だから…」
「はっ…?」
「…大切な…人だから」
「っ……ぇれ…。」
「え?」
「帰れ!!」
「っ!」
草野の腕を掴んで、
背中を押して、
草野の鞄を草野に投げつけた、
玄関先。
「もう二度と…俺に話し掛けんな……っ近づくな…」
「…」
「早く出てけよっ!!」
―ガチャンッ!!
「はぁ…」
「兄ちゃん…喧嘩したの…?」
「ッチ…っ!」
思いっきり玄関のドアを殴った。
浩二には、こういうとこ見せたくなかったのにな。
「兄ちゃん…」
「ごめんな…浩二…」
まっすぐ
自分の部屋に入った。
「兄ちゃん!…」
「そっとしといてやれ…」
俺
何やってんだろ…。
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