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腕に衝撃が走った。
「んぅ゛…」
目を開けると
横山君におぶられて
涙で顔ぐちゃぐちゃのヤスと眼が合った。
―バタン!
やっと意識がハッキリしてきた俺は
さっきの状況を思い出して慌てて起きた。
「えっ!?何!?な「大倉邪魔!!手伝わんなら外出とけ!」」
すばるくんの怒鳴り声に後ろ振り向くと、一生懸命マルとすばるくんとスタッフさん何名かが汚れた畳を掃除してた。
何?何が起きたん?
―ガチャ!
「ヤスどないしたん!?」
入口の方へ振り返ると、村上君と亮ちゃんと内が息切らして入ってきた。
「うわっ吐いたん!?」
「うん;;なんか熱あんのに無理してたっぽくって、いきなり泣き出して吐いてもうて…;;」
マルが眉毛への時にして言うた。
ヤスが…
―ダッ!
「大倉!」
気付いたら走ってた。
地下駐車場まで行くと横山君が車に乗り込もうとしていた。
「横山君!!」
横山君を呼び止めた。
「俺行くっ…。」
「わかった。」
「っや、ぁ…っよこ‥まくっヒクッ…」
ヤスが横山君のシャツの袖をグッと掴んだ。
「っ…ごめん大倉。」
「っいいっすよ、」
無情にも車のドアは閉められて、
俺の前から走り去ってった。
俺何してんねんやろ。
ヤスがあんまり上手く笑えてへんの、
知っとったのに。
自分の気持ちごまかして、
自分の気持ち気付かんように、
ヤスにキツいこと言うて…。
挙げ句の果てにはしんどい時に
のうのうと寝とった…。
人好きになる資格ないわ……。
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