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慌てて口抑えたけど遅かった。
吐いてしまった。
「ヤス!!」
横山君が俺のおでこに手をあててきた。
「お前熱あるやんけ!!マル!スタッフさん呼んで来い!!」
「わかった!」
すばるくんが大丈夫かって何回も聞きながらティッシュで俺の手についた吐いた物を拭いてくれてる。
俺は突然すぎてわけわからんくて手震えさして、泣きながら首を横に振ることぐらいしかできんかった。
そしたらまた嘔吐感に襲われて、また吐きそうな予感。
「ヤスっ病院連れてったるから、「っま、て…っ!」」
胃液の苦いのが口中に広まって、思わず顔を顰めた。
「ごめ、楽屋…汚し、て」
「何いうとんねん!はよ背中乗れ!!」
言われたまま横山君の背中に乗ると、横山君がこの状況でも未だ眠ってるたっちょんを「邪魔じゃ」と言って足蹴にした。
すると、
目を覚ましたたっちょんと眼が合って、
思わず顔を反らしてしまった。
俺はそのまま横山君の背におぶられて車まで行った。
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