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「あははっ(笑)‥横山君…。」

「ん?」

「あんね、俺こないだ……仁に「やり直したい」って言われた…。」



緊張が体ん中駆け巡った。



「…俺はぁ、「もう仁のこと信じられないから」って、キッパリ言った」

「…なんで、俺に話たん?」

「なんで?」


キョトンとした顔した。


「だって…キッパリ断ったんやったら、わざわざ話さんでもえぇやん…。」

「だって、黙ってたら余計になんかやましい感じがしたんだもん。」


あ、そやな。

妙に納得して、
また亀をギュッてする。


「あっ。太った?」

「人が気にしてることを言うなっ。」

「ごぉーめんっ(笑)」

「亀ぇ?」

「ん〜?」

「めっちゃスキ。」

「うん。」


体を少し離せば視線が合って、軽く口唇にキスする。

何回も、何回も。

足りなくて、間に好きって声にだして、いっぱい伝える。


「っ好き…スキゃ‥っ…亀好きっ」


ソファに押し倒して、
口唇離して亀を見ると、
とろけた目線で見つめられた。


「ねっ…どぅしたの?なんかっ…変だょ?」


自分でもわからんわ。

そんな気分やねんから、

しゃあないやん。


心ん中でそう呟いて、首筋へと口唇を滑らした。

俺らの間で「ヤるぞ」って合図になってるから、
亀の身体が一瞬強張った。


「ちょっ横山君…//ここっ…」

「ごめっ…無理やわ。」

「ぁ‥ダメだって…//」


亀のシャツん中に手ぇ突っ込んだ。



『よこぉ〜!リハ始まんでぇ〜!』



雛の声が廊下に響く。


「っ…;;」

「‥行こっ?横山君(笑);」

「スタッフさんタイミング悪いわ」


そういって亀からのけた。
のけたら亀も起き上がって、
そしたらイキナリ首に巻きついてきよった。


「ぅおっ!?」


―ちゅっ




ほっぺたに、

温かい感触。




「行こっ?」


ほっぺたピンクに染めながら、
ハニカんで笑う亀。


「っしゃ行くか!」






ほら、僕がいるから

ほら、君がいるから

ほら、繋いだ手から

鼓動が重なるから

距離感なんかないさ。

距離間はあっても

距離感はないから

僕を信じて

君を信じる




             fin

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あきゅろす。
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