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居酒屋で恋して
居酒屋で恋して 14


ジワッと涙が溢れてきて、ポロポロと頬っぺたに涙がつたっていった。



それを掬いとってくれる颯人さん。



颯人さん本気なの?

僕の勘違いじゃないんだよね?



「チィ、好きだ。可愛いチィ、大好きだ」



颯人さんが僕を好きだって言ってくれている。

本当に嘘なんかじゃないんだ。



「颯人さん嬉しい・・・僕も颯人さんが大好きだよ」



僕が颯人さんに抱き付いたら、颯人さんもきつく・・・颯人さんだと感じられる体温で抱き締めてくれた。



あぁ、颯人さんの温もりが伝わってくるよ。

あったかくて、優しい颯人さんの人柄そのものの温もりが。



しばらくそうしていたら、颯人さんが僕をそっと引き離して、瞳を見ながら囁いた。



「チィ、このままじゃキツイだろ。俺がしてもいいか?」



「え、あっ・・・///」



颯人さんが僕の硬くなっているペニスを握って上下に扱き始めた。



「アッアッアッ、ヤァ〜ン」



なんて声が出てくるんだろ!?

こんな甘ったるい、まるで女の子みたいな、自分でも信じられない声が次から次へと出ていってしまう。



「チィ、良いのか?」



颯人さんの声が耳に触れて、なんだか変になってしまいそう。



「あっ、うん、良、い」



僕がそう言うと、颯人さんは僕の尿道口をグリッと指で弄り、指腹で擦った。

その刺激に僕は気持ち良くなって、颯人さんに懇願した。



「颯人さん、もう、もう・・・」



「ン、チィ、イキな」



颯人さんに促されて僕は白濁を放った。



自分じゃない、好きな人の手でイカされるってこんなに気持ちが良いもんなんだって初めて知った。



放心していると、颯人さんが僕の身体をタオルで拭いてくれていた。



「チィ、このまま部屋に行こう」



颯人さんは浴室から僕を抱き締めたまま抱え込んで出ていき、リビングを通って薄暗い部屋に行き、僕を柔らかい布地にそっと降ろしてくれた。



「チィ、あったかい飲み物持ってくるから、しばらくここに横になってろ」



そう言いながら上布団を掛けてくれ、そのまま部屋から出ていった。



「颯人さん・・・」



布団を握りしめて颯人さんの名前を読んでみた。

キャッ!
恥ずかしい。

アー!僕告白しちゃったんだ。

颯人さんが好きだって。

そして颯人さんも僕を好きだと言ってくれた。

これって両思いだ!

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