鳳凰の宮学園
帰り道 3
林から別の場所に移動しようと不良達が歩いていると、間近に小屋が現れた。
不良達は相槌を打ちあってから、その小屋に僕を連れ込んだ。
「ああッー!」
乱暴に小屋の中に投げ込まれ、僕は強かに頭と腰を打ち付けた。
イタイ。
あまりの痛さに涙が溢れた。
「・・・どうして、こんなことするの?」
「どうしてって言われてもなぁ?」
「お前が目障りな奴等がいるんだよ。そいつらが俺達に、お前を痛め付けてくれと頼んできたんだ。」
僕は目を見張った。
目障りだなんて!
僕が何をして、そう言ってるの?
「頼まれたから、僕を痛め付けるの?」
「まっ、そういうことだ。悪く思うなよ?でも、お前は運が良いぜ。俺達がHの相手してやんだから。」
僕は全身から血の気が引いていった。
いやだイヤだ嫌だ!
男とHするなんて死んでも嫌だ!
僕は逃げようと扉まで走った。
だけど不良達に容易く捕まってしまう。
「やぁあ、離して!」
「へっ。いい様だな。おい、そのまま押さえつけろ!俺が最初に犯る。」
やだ、やめて!
こんなの変だ。
「いや、いや・・・止めて!」
不良達はジタバタと暴れる僕を押さえ付けてから、1人が僕に覆い被さった。
「男とsexするの初めてか?」
「ヒッ、ク、ふぇ・・・ううっ。」
嗚咽している僕を、不良達は面白そうに見下ろしてから、僕のベルトを外しにかかった。
僕はこれからおこる恐怖に体がすくんでしまい、気を失いそうになった。
カチャッ、カチャ。
ベルトを外し終わり、ズボンに手をかけられた、その時。
ガンッ、ガンッ!
扉を蹴る音がして不良達は扉の方を見つめていたが、僕を押さえ付けていた2人が離れて臨戦態勢に入った。
開いた途端、扉の近くにいた不良が一瞬で部屋の壁にふっ飛んだ。
「うわぁ!」
「何すんだ、この野郎!ぶっ殺してやる!」
そう言うなりもう1人の不良が、扉を開けた人物に殴りかかっていった。
しかし、次の瞬間またしても不良はふっ飛んだ。
扉を開けて中に入ってきた人物は僕達の方を見た。
僕の上に乗っている不良は青ざめていたが、立ち上がった。
「いきなり何しやがる!てめぇ、ナメんな!」
不良は叫びながら拳を繰り出したが、相手はいとも容易くかわして、不良の腹に1発喰らわした。
不良全員を倒してから、今度は僕の方にやって来た。
僕は逃げようとしたけど、体が重くて動かなかった。
「非道いな。大丈夫か?」
心地良い声に安心したのか、僕は気を失った。
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