鳳凰の宮学園
帰り道 2
僕は何とか震えている足で立ち上がった。
どうして僕がリンチされなきゃいけないんだ?
何か気に障ったことしたのかなぁ?
会ったこともない人達なのに?
ワカラナイ。
逃げなきゃ、でも足が動かないよ。
早く動いて僕の足。
「み〜つけた♪」
「こいつが柊木 領?ホントに平凡だなぁ。」
「何やってんだよ?さっさと捕獲しろよ。」
いつの間にか僕は3人の不良に取り囲まれていた。
3人とも体格が良くて、僕では到底敵いそうもない。
1人の不良が僕の腕を捕らえて羽交い締めにした。
その拍子にコンビニで買った袋を落としてしまった。
もう1人は髪の毛を引っ張って僕の顔を上げさせた。
「な、何するんですか?放して下さい!」
残りの1人が鼻で笑ってから僕に言った。
「放せないよ?これから君と僕達で面白いコトするんだから♪」
僕は唇をワナワナと震わせて、不良を睨み付けた。
「お、面白いコト?僕はしたくない。放して!」
ドスッ!
「うっ!ゲホ・・・」
不良の1人にお腹を殴られて、僕はうめき声を上げた。
「喚くな。大人しく殴られりゃ良いんだよ!そしたら直ぐに済むんだからよ。」
僕は痛さと悔しさで、涙が溢れてきた。
何でなの?
どうして殴るの?
ポロポロと涙が頬を伝って流れ落ちた。
不良の1人が僕の顎を捉えて、じっと涙を流す僕を見ていた。
「こいつ、結構、可愛いくねぇ?」
残りの2人は訳が分からないといった顔をしてもう1人を見た。
「うん。やっぱり可愛い。おい、リンチはやめだ。強姦にしようぜ!」
僕は目を見開いて、今言った奴を見た。
強姦?
強姦って・・・。
僕は真っ赤になって叫んだ。
「ぼ、僕は男だ!強姦なんて、おかしい。変態じゃないか!」
パシッ!
今度は頬っぺに平手打ちをされた。
「あ!」
唇が切れて血が出てきた。
不良達は構わずに僕の上半身の服を脱がし始め、肌をさらけ出した。
真冬の寒い中を裸にされて僕の体はブルブルと震え、歯がガタガタと鳴り出した。
「ちぇ、色気がねぇな!寒いし場所変えようぜ。ゆっくり楽しませて貰うからな。」
不良達はニヤニヤして、僕に笑いかけた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!