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鳳凰の宮学園
掲示板 3


じ、地味なのは言われなくても自覚してるもん!

小さな頃から、よく親戚の叔父さんやら近所のおばさんとかに、言われてたから。


でも男は顔じゃなくて、優しさや包容力が大切だって教えてくれたんだ!



それを僕は信じてる!



・・・けど、何で地味が良いんだろ?



訳が分からずに集団の方を見ると、ビシビシと突き刺さるような視線を感じると共に、恐らく小声で話しているだろうものまで聞こえてきた。



「転校してきたばかりなのにスゴいよね。」

「どういう神経してんだ?」

「二股かけるなんて!」



ふ、フタマタ?

誰と?誰が?



「徳平先輩、可哀想。」

「傷付いてるよ、神村先輩。優しい人だもの。」

「あの手の顔は地味だけど、裏では遊んでるんだよ。」



ま、まさか!?

あり得ないけど!
今の会話に出てくる二股かけてる地味って・・・僕のことなの〜〜?



それも徳平寮長と神村先輩を?



なんだか頭がクラクラしてきたんだけど。



「柊木君、立ち止まってどうしたの?教室に行こう。」



僕が中央ロビーで動けないでいると、先に歩いていた桜木君が僕の所まで戻ってきてくれた。



「桜木君・・・。」



僕が呼び掛けた途端、後ろの集団から悲鳴にも似た黄色い声が聞こえてきた。



「キャー、桜木君!!」

「今日もなんて麗しいんだろう・・・///。」

「あぁ!抱き締めたい!」



み、耳が痛い!
どこからそんな高い声が出てくるんだろう?

ここ、男子校だよね?



僕が耳を押さえて黄色い声から逃げていたら、桜木君が僕の腕を取った。



「さ、桜木君?」



「長居は無用だよ。」



そう言って走り出した桜木君は、美少年な上にどこかイタズラっぽい笑みを浮かべた顔が・・・とても綺麗だった。



本当に、見とれてしまう。・・・///。



走っている間、なんだか宙に浮いているようなフワフワした感じがしていたんだけど、教室に着いたら息が切れ膝が笑って、床にへたれこんでしまった。



「柊木君、大丈夫?」



「だ、大丈夫、だよ。ハァハァ・・・ちょ、っと、息が切れた、だけ・・・。」



下を向いていた顔を上げて桜木君を見たら、彼は息ひとつ乱していなかった。



スゴいなぁ♪
桜木君って完璧だぁ!

頭が良くて、力も強くて、走りも速くて、そして美少年なんだもの。



尊敬しちゃう・・・///。





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あきゅろす。
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