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鳳凰の宮学園
目覚めて 3


龍弥君はそれに気付くと、酒井シェフに笑顔を向けて近付いて行った。



「おはようございます、酒井シェフ。朝食の用意ありがとうございました。」



「おはようございます、龍弥様。それに柊木様。」



「あ、おはようございます・・・///。」



柊木様って言われちゃった。
気恥ずかしいな・・・///。



「今日は身体が温まるようにリゾットを用意させていただきましたので、冷めないうちに召し上がって下さい。ではこれで失礼します。」



「ありがとうございます・・・///。」



僕が頭をペコリと下げてお礼を言うと、酒井シェフは優しい微笑みを浮かべてから、部屋の外に出て行った。



「・・・///。酒井シェフってすごく感じが良いよね。優しそうだし、雰囲気がとっても落ち着いてるし、何といっても料理が最高に美味しいし♪僕も酒井シェフみたいになりたいなぁ〜。」



フワリ。
背中から突然龍弥君が覆い被さってきたので、続けて話せなかった。



「龍弥君?」



「領は・・・酒井シェフみたいになりたいの?」



「うん!僕も将来・・・将来・・・///。」



夢を語るのが照れてしまって、僕は口をつぐんでしまった。



「将来?」



「えーと、その・・・///。」



話あぐねていると、龍弥君が背中から離れて、僕と向かい合わせになった。

じっと見つめられて、僕は照れながらも龍弥君に視線を合わせてから、はっきりと話した。



「将来、シェフになりたいんだ・・・///。」



龍弥君は少しの間固まっていたけど、直ぐに笑顔を向けてくれ。



「領は、もう将来のこと考えてるんだ。偉いな。」



そう言ってから、僕の髪の毛をクシャッとした。



うっ!
龍弥君、また僕を子供扱いしてる〜。



でも・・・ちょっと嬉しいかも。

龍弥君に頭を触られるのって気持ち良いんだよね・・・///。



「領、朝飯食べよう!」



「うん!」



僕達は席に着き、朝食を食べ始めた。



「今日の朝食も美味しいね。ん!・・・この食感何だろう、龍弥君?」



僕がリゾットを舌で味わっていると、食べたことの無い味が広がっていて、龍弥君に尋ねたら。



「トリュフだよ、領。」



って、普通に答えてくれた。

でも僕は、そんな高級食材を食べたことがなかったからビックリして、リゾットをひたすら見つめてしまっていた。







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