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鳳凰の宮学園
寮 4


寮の部屋に二人きり。僕は怖くなって後退りした。



「何ビビってんだ、で?お前、俺様のストーカーか?あいつのか?」



「ち、違います!僕はこの部屋に住む事になった者です。」



久我山様は驚いた顔をした。



「あぁ?お前が?」



コクっと頷いた。



「ちぇ、ザーンねん。おブスと同室かぁ。転校生っつうから期待してたのに。はぁ。」



僕はムッとした。さっきから久我山さ・まはブスって呼ぶ。男にブスって普通言うか?そりゃかっこ良くはないけど人並みだと思うんですけど!



そんな俺に気付いた久我山はニヤリと笑った。意地悪な笑みだ。



「おブス、俺は面食いだが時々は同室のよしみでお前の相手をしてやっても良いぜ。」



何で僕が相手をして貰わなきゃいけないんだ!



「結構です。」



久我山はそれでも笑みを絶やさずに、僕の方へと近付いてきた。



「意固地にならずに素直になれよ。俺様に気にかけてもらえるなんて幸せな事なんだぜ。」



何だ、この勘違い野郎は?



「本当に結構です!友達なら自分で見つけます。」



同室だから仲良くしたかったけど、久我山は僕を見下してるから友達にはなれない。まぁ、僕は人から見下されることには慣れてるけど。久我山だとパシりとかにされそうだ。



「ぷっ。ぷぷぷッ。あははははは。ヒヒ、ひぃ、おっかしい奴ぅ。」



久我山は突然笑いだした。しかも腹を抱えて。な、何なんだろう。何が可笑しかったんだろう?久我山って変な奴なのかぁ。こ、こわいぃー。



「お、お前、ぷっ。俺がお前と友達って。ぷぷぷ。」



あー、そうか。久我山は僕みたいな友達なんて、考えもしなかったんだろう。だから可笑しかったのか。僕は納得した。すると久我山は妙な事を言い出してきた。



「普通・・・さっきの見たら、相手っつうのはセフレに決まってんだろう?お前、バカか!」



「せ、せふれ?せふれって何?」



久我山は更に大笑いした。今度は床に転げ出した。



「あははははは。ひっひぃー、もうダメ、ぐ、苦しい。こいつ、何にも知らねぇのかよ。あははははは。」



僕はキョトンとした。



久我山は笑いながら立ち上がって僕の方へやってきた。



そして、顔を斜めに傾げて僕に視線をあわしてから、耳元で囁いてきた。



「セフレってのはsex friendのことだよ。Hする、と・も・だ・ち」







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