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風翔
02



「マカを寄越せ、と言ってるのに頑として譲らなくてな…危うく青二才が送られてきそうになったわ」

「危うくって……」


この人は上下関係を気にしないから、センゴクさんに敬語を使わない。
その度怒ってるけど、今回はあたしを寄越せと言ってきたことを上乗せして大激怒してたらしい。





ガープさんと通る中庭には初めて見る顔。
2人はよきライバル同士なのか…顔を見合わせては竹刀を勢い良く振ってる。

こちらに気付いた2人は慌てて敬礼してきた。


「こんにちは」


何故か知らないけど、固まった2人。


「ガープさん、ガープさん」

「ん?」

「あの2人、休憩させた方がいいんじゃ…??」


彼らの顔…真っ赤でしたよ、というとガープさんは笑う。


「何…見惚れただけじゃ」


ガープさんから意外と鈍感だな、と言われたけど
何の事だか…さっぱり分からない。


「ガープ中将!!」

「何だ?」

「い、今調査部隊との連絡が途絶えたとのことです!!」


息を切らしながらやってきた海兵の報告に眉をひそめたガープさんと目が合う。
それに頷いた。


「お前に頼みたいことがある…マカ」


…!!


「すぐに…向かいます!」


ガープさんから行くよう頼まれた国。



そこは…





古代兵器が眠る所だった。





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