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人肌


「アッシュー!俺こっちの使うからお前あっちな!」

「俺に指図をするな!」


寒い寒いケテルブルクの宿の一室

その部屋には似てるようでどこか違う2人が言い争っていた



「なぜ俺が貴様と相部屋なんだ。納得がいかん」

「んなこといったって部屋が空いてなかったんだから仕方ないだろー」


さかのぼること約30分程前―…






「いらっしゃっいませ。お一人様ですか?」

ローレライの解放について各国を渡りながら調べていたアッシュは、ケテルブルク
で休息をとることにした
時刻は夕暮れ時。子供は少しずつ自宅へ戻っていき、気がつけば外は街灯が付き夜の街へと変化していた


「ご予約はされていますか?」

「い…「アッシュだーー!」」

「?!…れ、レプリカ」


あぁ。めんどくさいのに会ってしまったと落胆したアッシュは急ぐように受付と話を進めようとした矢先

通称「鬼畜変態メガネ野郎」のジェイドがアッシュを華麗に無視して受付となにやら話を進めていた

「お話は伺っております。カーティス様。6部屋ですね?どうぞご案内致しますのでこちらに」

「おい。メガネ。俺が先だったはずだぞ」

「おやぁアッシュではありませんか。お久しぶりですね。しかし私達は予約をしていたので先に案内されるのは当たり前ですよ」

「ふん。まぁいい。おい、俺の部屋はどこだ」

「申し訳ございません。カーティス様のお部屋分で満室となってしまいまして…」


「なっ!?」と怒りを表したアッシュだったがどこに怒りをぶつけていいのかわからず、ただ先程やってきた6人と1匹を睨むことしかできなかったアッシュ


「アッシュ…部屋ないのか?」

「煩い。野宿でも俺は構わん」

「なら俺の部屋に泊まっていけよ!」

「煩いと言っている!それに余計なお世話だ」

レプリカ達のお世話になると考えると虫ずが走る。どうにかそれは避けたい
だが、避けて通れる程今回は甘くなかった


「アッシュ。今日の晩は猛吹雪ですよ」

「慣れている」

「でも、凍え死んじゃうぞアッシュ!」

「そうですわ!ルークの部屋はミュゥの分のベットがございますから1つ空いてるんですのよ!」



1匹にベットとはとんだお偉いだな…

なんて考えてるうちになぜか俺はレプリカに腕を掴まれ、ガイに足を掴まれ意味がわからないまま強制連行させられた







「やはりあの時に殺しておくべきだったか」

「あんまりイライラすんなよ?ハゲるぞ?」

「誰のせいだあああああああ」


ちゃぶ台があればひっくり返したい気分だ

今日は最悪だ。







「アッシュと会うの久しぶり…だな」

「お前と会うヒマがあるならローレライの事を調べる」

「なんかわかったのか?」

「お前達みたいにお遊び旅行じゃないんだ。確定はないが少しずつわかってきたのがいくつかはある」

「お遊びとかひでーな!あっ!俺、橋建てたんだぜ!100万は結構値がはったけど…」

「100万ガルドだと!?……お前は馬鹿か」

「んなことねーよ!それにナム孤島で面白いゲームも見つけたんだぞ!」

「わかったからもう寝るぞ」

「おい!俺まだ話したいことたくさんあるのにー!」



ベットの上でジタバタする奴を見るとなぜか笑いがこぼれた

やっぱり子供だな



「話なら明日いくらでも聞いてやる。今日は寝ろ」

「本当か!?」

「明日1日は天気が荒れて動けないとメガネが言っていたからな。仕方なくお前のお守りを頼まれたんだよ」

「なら明日は一緒だなアッシュ〜!おやすみ!」


なにがアッシュ〜だ。屑め




次の日の朝

心地好い体温に包まれてると思ったら

アッシュが俺を抱きしめていた…

驚いたけど叫びそうになったけど堪えた

アッシュが起きたら離れてしまう気がしたから。

その日は朝から冷え込こんだがアッシュの体温が暖かくて昼過ぎまで寝ていた



END




なぜルークが俺のベットにいるんだ?


こいつの体温は子供だな

あぁ。まだ子供だったな


起こそうかと思ったがもう少しこのままでいいか…





寝ぼけて入ったのはルークというオチ(笑)

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