｢それじゃぁ、私、
危ないじゃないですか｣






｢でも、
宮田は絶対俺を見捨てない





俺はこの先も
宮田以外、かわらない。






それは運命だよ｣







｢くさいですよ、先輩。｣







｢宮田にしか言わない｣







先輩の平気で言えちゃう
恥ずかしいセリフも






私の危ない未来も、







先輩の根拠のない言葉も







すべては私が
先輩を好きになって
しまったんだから抗えはしないのだろう。




根拠なんかない




ただ、
信じてみたいとは思う。






もう一人の先輩も私を
好きだと言ってくれるかは
わからないけど





明日も明後日も、
先輩が私は好きだから、






いつかは毎日、
｢好きだ、愛してる｣と
伝えてもらえるように‥








先輩は、
握っている手をより一層
強く握った。





｢はなさない｣







私は、
どうなるんだろう？






この先、
どうなってしまうのかな






明るい未来があるなら、
どうか私の元へ降りてきて





羽を片方取られた鳥は
貴方に捕まる。




この運命からは
逃れられない。







END.