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TOMORROW
両極端の貴方達




「なんか
1日ごとに入れ替わる
みたいなんだけど、今日の
俺は宮田が好きで好きで
しかたがない。」






先輩が、やはり
噛まずにスラスラと言う
から、そういう言葉にまだ
慣れていない私は




赤面する。







「だけど、
次の日の俺は宮田を、
殺したくてしょうがない」







「は?」







私は思わず歩くのを止めた。






先輩は優しく「宮田?」と
聞いてくる。






「あの、







嫌いとかじゃなくて
殺したくてしょうがないん
ですか?」





「ん、そうみたい」







先輩が私の顔を優しい表情
で見つめる。





「でも、それには2つ、共通
してることがあってさ」






「‥共通点?」







「ん、



俺、二重人格が宮田の前
でしかならないんだ。






おまけに、好きなのも、
宮田を独占したいからで、





殺したくてしょうがないのも、宮田を自分の手の中に収めたいからじゃないかなと思う」




「思うってことは
根拠はないんですね…」






「うん、
でも根拠ないついでにもう一つ根拠ないんだけど、





多分今の俺も明日の
もう一人の俺も






いつしか二人共、
きみを愛すると思うんだ」





「でも、根拠は…?」







「ねーよ」





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