あいむそーりー/クロナ
私は今日、タルトケーキをクロナにあげようと思います。
下心?あるわけないじゃないですかまったくもう!うふふ!
あわよくばお礼にクロナをいただけたらとかそんな事一ミリも考えてませんから!いやほんとに!
「はい、クロナ」
「………?」
「作ってみたの。どうかな?」
「え……え、なんで僕に…?」
相変わらずガードが固い。上目使いのクロナにどきどきはぁはぁしながらも 平常を保ちクロナの頬に手を添える。
「ただ…クロナに食べてもらいたくて…」
「ぁッ…なまえ…」
よし いい感じ。
とびきり甘い声で低く耳元で囁けば真っ赤になったクロナからくたりと力が抜ける。
「………いらない?」
「う、ううん……ありがとう」
「嬉しいな」
「………、?」
「どうしたの?」
「え、…と」
困ったふうに私を見上げるクロナ。手元にはベリージャムでコーティングされたタルト。苺とゼリーがテカテカと光に反射して宝石のようだ。
手作り?はてなんのことですかな。ふはははは
「手で食べていいよ」
「…でも…」
「なんなら私が食べさせてあげようか?」
「!」
クロナは手元の苺よりも赤くなった。かーわーいーいー。、っと危ない危ない思わず手が出るところだった。
「い…いただきます…」
なんだ、残念。
小さな口に目一杯タルトを頬張るクロナ。りすみたいだ。可愛い。とてつもなく可愛い。
「(もぐ…もぐ…)」
「おいし?」
「うん………!」
少しはにかみながら言ったクロナ。それ……反則ですよ……!あああどうしよう私としたことが…じっくり長い時間をかけて…計画通りにクロナを私にメロメロにさせていくつもりだったのに!
「ッ、…
…なまえ…?」
「クロナ……」
ソファに広がるピンク色の髪。ベリーに染め上げられた柔らかい唇。細い首にガラス玉のような瞳。
だってもう我慢なんて出来ない!私は本能(欲望)のままにクロナをやさーしく押し倒しました。
今回の“タルトケーキをあげていい雰囲気になろう作戦”は中止!
ひとまず今は戸惑うクロナのその無防備な可愛い唇に熱いキスを送ることにします。
あいむそーりー
わたくし、馬鹿なので
よく分かりませんが、
メロメロなのは、
わたくしのようなのです
;>クール気取ってた主人公ちゃんは実はクロナ狂だったって話 \(^O^)/
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