モチ
「なんですかー?それー。」
フランがなまえの部屋に入ると、テーブルの上にホットプレートがあって、なまえは箸を使って白くて四角い物を並べていた。
「じゃーん!!これは餅です!日本の食べ物!」
「あージャッポーネのー。そうですかー。」
フランは一個手に取ってかじってみる。
「‥固っ‥‥。」
「焼くと膨らんで、モチモチになるんだよ。」
「ふーん。モチモチですかー。」
フランはポケットからメモ帳を取り出すと"膨らんで→モチモチ"と書いた。
「わ、フランメモってる。」
「幻術の参考にしようかとー。」
「へえー。あ、私にはそれ使わないでね。」
「使いませんけどー‥‥なまえは既にモチモチじゃないですか?」
「は、何それどういう意味?餅やらないよ?」
「そのまんまの意味ですけどーいいじゃないですかー、事実ですしー。」
あーだこーだ言ってる間にホットプレートの上の餅が膨らんできた。
「いい感じだね!」
「そうですねー。」
なまえは餅に海苔を巻いて醤油を付けて食べた。餅を伸ばして食べるをフランは無言で見ている。
「おいひー。」
「ミーも貰いますー。」
「ちょっと待って、フランはこっち!」
「?」
なまえの差し出した皿には、たっぷりのチーズと薄切りのポテトと、トマトソースが少し掛かった餅が。
「フランにはイタリア風にしたんだ。これはピザポテト餅。」
「美味しそうじゃないですかー。いただきますー。」
なまえがさっきやったみたいに、チーズと餅を伸ばして食べてみる。
「あ、本当にモチモチですねーこれ。」
「でしょ!」
「美味しいですー。」
なまえはモグモグと右頬の膨らんだフランを見るとにっこり微笑んだ。
「良かったー!気持ち悪いとか言われなくて。」
「ミーは率直ですからねー。」
「そうそう。そゆとこ好きだけどね。」
「‥‥///。思ったんですけどー。」
「ん?」
「このピザポテト餅って、イタリアとジャッポーネが見事に融合してますよねー。」
「うん。」
「ミーとなまえが結婚したら、すごく可愛い子が生まれるだろーなー‥‥と。」
「‥はぁ?///」
「文句ありますー?」
「う‥‥ううん。フランのばか/////!」
「顔真っ赤ですよー。」
勿論、不意打ちはお互い様ですー。
君にキモチを伝えよう
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