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忘れられない人が居る





「おはよー!」

「お、なまえじゃん。オハヨ。」


朝9時。廊下でベルに会った。

あ。ベルの左手の薬指に、光るもの。シルバーの真新しい指輪だ。

「ベル、新しい彼女出来たの?」

「ししっ、めちゃくちゃ可愛いーの。」

「うわーノロケくらっちゃった。」

「なまえも作れよ。俺紹介してやるし。」

「今は彼氏欲しくないもん。」

「そんな事言わずに。ダブルデートとか出来んだろ。」

「はいはい、じゃあ欲しくなったら言うから。」

「ししっ、りょーかい。」

ベルと別れてボスの部屋へ向かう。

ベル、嬉しそう。休みの日はよく小綺麗な服を来て出掛けているし。さっきだって恋してるオーラが出てた。

でも私の心はもやもやしてる。ベルに嫉妬とは違う。ベルは友達で、仲の良い同僚だもの。もやもやの原因は、マーモン。

マーモンは一ヶ月前に、旅に出るとか言って居なくなってしまった。

‥‥今どこにいるのかなぁ。ベルや私の事、忘れてないよね?

マーモンとは恋人じゃないけど、とっても仲が良かったし、可愛いし大好きだった。今でも私の横にふわふわ浮いてるマーモンを思い出してしまう。

「また会おうね、なまえ」

「なまえの事は嫌いじゃないよ、むしろ好きだから」

寂しい気持ちはなかなか消えてくれないよ、マーモン。






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あきゅろす。
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