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例えば今夜のように。

AM3:14
まだまだ明けない
空を尻目に俺は
天井をみつめた。
そして起き上がり
そっと、抜けだすんだ。

隣の彼女が気付かないように

ベットを、部屋を、教団を
漆黒と我が師匠が好んで
飲んでいたワインの深い
紫のコントラストを背景に

ドアに手をかける前に確かな
シャツを引く力。
シャツを引く主に呟く

『リナリー…』
「…いやよ」
『リナ、「一人の朝は嫌…」』
俗にいう俺らは
恋人同士で、そして
遠距離恋愛だった。

俺が元帥になって
アジア支部に配属されてから

まだまだ伯爵がいう開幕では
なかったけれど先の未来での
戦いにむけてやるべきことは
沢山あってただでさえお互い
実動派のエクソシストなので
忙しいけれどそれでも会える
時間を確保して会っていた。
例えば今夜のように。

紙一重で死んでしまう立場
だから。

彼女の方に振り返り
そっと抱きしめてふたり、


寂しさなんてお互い様じゃないか。




更新∩・∀・∩
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泣いて鼻水垂らしながら
舞います!(やめなさい

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