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カフェ『皐月堂』へようこそ(レナルキ他)
本編18
 翌日。私は樹莉に頼んで、朝当番に替えてもらった。早朝からバイトして、早くレナの様子を見に行かなくちゃと思った。
 けれど、開店時間が近付き『皐月堂』に出てきたドーベルモンさんは、唸るように言った。
「様子を見に行きたい気持ちは解るが、やめておいた方がいい」
 マスターが訊ねる。
「たかが検査入院だろう?」
「それがただの検査だけじゃなく……構成組織やデータの総検査をするらしいんです」
「――なんだと!?」
 マスターの顔が険しくなった。
「あのアイスデビモン――すでに十数件の犯罪で指名手配されていて、また、別件でも血眼になって探されていたらしいんです……」
 ドーベルモンさんが溜息をついた。そして、マスターを見上げた。
「――『バッカスの杯』を覚えていますか? もう、五年も前になりますが……」
「――――!」
 マスターが驚いている。
「あの……どういうことなんですか?」
 私が訊ねると、
「攻撃性を高めるウイルスに感染している恐れがあるんだ」
 と、ドーベルモンさんが言った。
「攻撃性?」
「通常の生活で感染するものではないが、デジモン同士のバトルで感染する可能性が高い。我々には相手の能力を奪い合う性質があるから」
 ――そんな……。
「じゃあ、私のせいじゃ……」
「それは違う」
「でも……」
「気に病むことはない。あと、それとの関係を疑われているのが不完全な状態での進化で……」
「不完全?」
「人間の言葉はキュウビモンの状態で喋れなかったんだろう? それだ」
「え……」
「成長期であるレナモンの姿よりも先の段階での進化は今までしたことがなかったらしい。そういうデジモンも稀にいるから、そういうものだと思っていた。けれど、今になってキュウビモンに進化してしまい、それも不完全な状態なのを隠していたらしい」
 不完全……。
「ウイルスの心配がなければ、不完全な進化の方は薬剤投与で落ち着くそうだ。ただ、今の検査中の状態は見ないほうがいい」
「でも……」
 ドーベルモンさんも、マスターも「ああ、絶対泣く」という視線を私に向ける。
 そんなに検査って怖いものなの?
「でも! それでも……!」
 そんなこと聞いたら、いても立ってもいられなくなる!
 結局、お見舞いに行かせてもらうことになった。



 バイトが終わってから、近くの駐車場に向かう。知り合いの人が車を出してくれるという。
 ドーベルモンさん、私。そして、アリスがついてきてくれた。ドーベルモンさんはアリスのことをとても心配していた。
「車酔いするかもしれないけれど……」
 一台の赤い……とても目立つ車が止まっていた。外国製……。
「――!」
 そこにいたのは、以前、レナと一緒にファーストフードショップにいた女の人だった……!
 同じ大学で、レナと同期生らしい。『ロゼモン』という名前だと紹介された。
 ――ロゼ……。
 名前のように――バラの花のように華やかな人だと、あらためて思った。長身で、グラビアモデルのようなプロポーションで、とても美人で。
「世話をかけてすまない」
 ドーベルモンさんがそう言うと、その人は微笑み、
「いいの、気にしないで。興味あるもの」
 と言った。
 ――興味……って、レナのことかしら!?
 アリスがぎゅっと、私の手を握った。アリスも警戒しているみたい。
 ――どうしよう。
 こういう場合、この人が運転するのならドーベルモンさんが助手席よね?
 そうなったらアリスがかわいそう……。
「あの……」
 助手席に座りたいと、言おうと思った。けれど、ロゼモンさんは私が言う前に
「ねえ、貴女……助手席でも平気?」
 と、訊かれた。
「え? ええ……」
「お名前訊いてもいいかしら?」
「牧野留姫です……」
「牧野さん。ねえ、後で……お話しする時間あるかしら?」
 ――えぇ?
「お見舞い終わってからでいいわ」
 ――この人、レナに興味あるんだ……! 私に何の話をするつもりなの?
 私は落ち着かない気分で助手席に乗り込んだ。
 ドーベルモンとアリスは後部座席に座る。
「シートベルト締めてね〜」
 ロゼモンさんは車を発進させた。



 ロゼモンさんのドライビングテクニックはとても上手だった。けれど、スピードがかなり出ていた。
「交通ルールは守っているから大丈夫よ」
 ――でも、私もアリスも……潰れた。
 私はなんとか立ち上がると、アリスのことはドーベルモンさんにお願いして、ロゼモンさんと病院の玄関をくぐった。
 緑の森に囲まれた、広い敷地にそびえる大きな病院。
 人間とデジモンがたくさんいた。人間の姿でも、もしかしたらデジモンかもしれない。こんなに多くのデジモンを一度に見たのは初めてなので、ぽかんとしてしまった。
 ロゼモンさんが受付で訊ねてくれたけれど、レナは特別検査室にいるらしい。
「直接は会えないけれど、別の部屋から見ることが出来るから」
「特別検査室って、どういうものなんですか?」
「大型のデジモンでも検査出来るような設備があるわ」
 ロゼモンさんに促されて歩き始めると、声がかかった。
「どうしたの? 久しぶり!」
 声がした方を見ると、小柄な女性が手を振っていた。大きいブルーの瞳が印象的な、とても美人なナースだ。淡いピンク色のナース服が似合っている。
「テイルモン! 元気?」
「ええ。ロゼモン、髪型また替えたの?」
「うん、似合う?」
「似合うわ」
「今度またお店来て。いつでも時間空けるから」
「ありがとう。でも夜勤ばっかりで……」
「夜勤明けでもいいわよ」
「でもひどい顔している時に行ったら……」
「気にしないで。彼も喜ぶじゃない?」
 と、ロゼモンさんが言ったら、テイルモンさんが「フッ」と口の端を歪め、俯いた。
「あら。どうしたの?」
「――アイツの話、今はしないで……!」
「あら……また何かあったの?」
 テイルモンさんの肩がぴくりと震えた。ガバッと顔を上げる。
「……ほんっと〜に、もう! 相変わらず入院患者からモテてモテて! こないだなんか、『ウィザーモン先生がいいの〜v』なんて言う患者まで! 退院した患者は、花束持って挨拶にくるわ、ケーキやら和菓子やら届けにくるわ! しかも断れなくてぜ〜んぶ、受け取るしぃぃ!!」
 ――今、耳と尻尾が見えたような……。
「や…優しいのよ、ウィザーモン先生……」
「――優柔不断なだけよぉっ! ああ、腹が立つ!」
「こ…今度、飲みにいこ? 私、奢るから。日本酒でもワインでも焼酎でも泡盛でも、もう、なんでも! お魚美味しいお店知っているから、そこでもいいわよ? 美味しいもの食べて、美味しいお酒飲んで、ぱ〜っと気分転換しなきゃ!」
「ほんと? 嬉しい! も〜、今度こそアイツのことは絶対に許さない!」
「うん、今度、たっぷり話、聞くから。ほら、仕事、仕事……」
「ありがと! じゃあね! 連絡入れるから、絶対ね〜!」
 ロゼモンさんは手を振り見送ると、「やれやれ……」と肩をすくめる。
 テイルモンさんもモテるらしく、男性患者達が「テイルモンさん、検温お願いします〜!」なんて寄ってくるのをあしらい、蹴散らしている。――っていうか、花束が乱れ飛んでいるし!
「……」
 ――デジモンの世界ってソーゼツ……。
「ごめんね、びっくりした? 行きましょうか?」
 促されて、慌てて頷く。完全に圧倒されていた。
 長い廊下を抜け、渡り廊下を通って別館へ。自動で動く遊歩道まである。白くて綺麗な病院を歩いていると、だんだん不安が増してきた。レナはいったい、どこにいるんだろう……。
 エレベーターで上がり、ずっと上の階で下りた。
 ある部屋の前で、黒いライダースーツ、ライダージャケットを来た男の人がいた。無造作な短めの金髪。赤い瞳で、目つきが鋭い。――この人もデジモン?
「――よぉ」
 ロゼモンさんが驚いている。
「驚いた……。アンタ、なんでここにいるの? 旅行、行っているんじゃなかったの?」
「今朝、帰ってきた」
 そう言い、胡散臭そうな目で私を見つめる。
「誰だ? ソイツ」
 腕を組んだまま、顎で私を示す。
「レナモンの関係者、よ」
 ――関係者……。
「ふ〜ん……」
 と、私のことをじろりと見る。
「――見せるのか? キツイだろ?」
「本人が見たいって言うんだもの」
「へぇ……」
 ――そんなにひどいの!?
 私はロゼモンさんの横を擦り抜け、扉に駆け寄った。
「おいっ」
「牧野さん!」
 扉を開けて、中に入った。



 大きなガラス窓がある。それに駆け寄り、窓の向こうを見下ろした。私のいる位置から遥か下に床が見える。学校の体育館のような広さ、天井の高さの部屋だった。
 巨大なビニールのドームのようなものの中に、キュウビモンがいた。ビニールのドームの外にはいくつもの機器が、彼の周りを取り囲むように置かれている。コードなどが機器から伸び、ビニールのドームの中に伸びる。彼はそれに繋がれている。
 様々な姿のデジモンが忙しそうに歩いたり飛び回ったりして、機器の制御をしている。
 キュウビモンは――腹這いになったまま、動かない。
「……」
 私がいる部屋の、ガラス窓の下にある台にはモニター画面が並ぶ。計測器からの情報を映し出している。波形モニターや、数値を弾き出すモニターが絶えず動き続けている。反射する緑や赤の光が……怖い。
 思わずガラスを叩こうとした私の手を、ロゼモンさんの手が優しく握り、止めた。
「叩いたらダメ。――ここに貴女がいるって彼が気付いたら、検査にならないわ」
 私の震える手を、ロゼモンさんは放した。私は手を下ろした。
「検査は怖くないわ。大丈夫だから」
 私は首を横に振った。
「だって……私のせいで……」
「貴女のせい? ――牧野さん?」
 私はその場にしゃがみ込んだ。
 ――眩暈がする……。息が……苦しい……。とてもびっくりしたから、かも……。貧血かな……。
「牧野さん、大丈夫?」
 ロゼモンさんが私の背中を擦ってくれる。
「ちょっと外、出ましょうか?」
 ロゼモンさんが私を立たせてくれた。
 その時、突然――ブザーが鳴り響き始めた。



「――!?」
 室内にあるいくつかのランプのうち、赤い光が点滅し始める。
「何だ!?」
 さっき会ったばかりの目つきの鋭い人が怒鳴って、部屋を飛び出して行った。
「何、これ? ――どうなっているの?」
 数人のデジモンが間もなくドアを開けて中に来た。
「ロゼモン! ここにいたの? もしかして、あのデジモンの知り合い?」
 テイルモンさんが駆け寄る。先ほど飛び出して行った目つきの鋭い人が連れてきてくれたみたい。
「知り合いよ。何が起きたの?」
 テイルモンさんがモニターに駆け寄る。波形の映るモニターを見て驚いている。他のモニターも覗き込み、青ざめる。
「キュウビモンの意識が急速に戻ってきている――。麻酔投与を行っているからあと四時間は目覚めないって聞いていたのに」
「何で? やっぱり、あのウイルス?」
 別のデジモンが答える。
「こんな事例はないのですが……」
「――あのまま、ここから出られたらまずい!」
「警備員の手配を――」
 キュウビモンが検査台の上にゆっくり立ち上がろうとした。けれど、それが出来ないみたい。先ほどは気付かなかったけれど、検査台の上に四本の足などをベルトで固定されていた。
「――引き千切る気だ!」
 目つきの鋭い人が唸るように言った。
 周囲の医師、ナース、検査技師が避難を始める。
 入れ替わりに、警備員らしきデジモンが室内に入る。全身黒色の重装備をして――彼らは皆、麻酔銃のようなものを持っている。それがキュウビモンに向けられる。
「――!」
 こないだ会った時に言われた言葉を思い出した。私に呼ばれたような気がした、って言っていた……!
「ダメッ! 起きたらダメ――!」
 私はロゼモンさんの腕を振り払った。ガラスに近付き、叫んだ。
「寝ていなくちゃ、ダメ! 起きちゃダメ!」
「無理よ、ここからじゃ音は聞こえないから……」
 けれどキュウビモンが、ゆっくり顔を巡らす。――私に気付いた――!
「――なんで!? アイツ、こっちに気付いたっ!」
「……バカな!」
 キュウビモンの体が突然、光を放つ。四肢を拘束しているベルトを引き千切った。ビニールのドームまで千切れる。そして、
「来る――――!」
 トンッと、診察台を蹴り付ける。
 ほんの一跳びだった。私達が覗いている部屋がある辺りまで、飛び上がっていた――。
 ……ばかぁぁぁ!
「――だめじゃない……ちゃんと眠っていなくちゃ……ダメなのに……」
 私はガラスに額を付けた。叱るように、睨む。――でも、泣きそうになる……。
 キュウビモンは空中を、まるでそこに道があるように歩く。私がするように、ガラスに額を擦り付ける。瞼を閉じ、何度も額を擦り付ける。
「これは……! 心拍などのレベルが落ち着いてきています!」
「本当!?」
 ――もう少し、お願い! 解って!
「お願い――ちゃんと寝ていなくちゃ、ダメなの……」
 声が全部聞こえているわけじゃないかもしれない。この分厚いガラスだもの。だから――思い切り首を横に振った。
「――お願い、お願いだから――――!」


 銃声がした。
 一発、また一発――。


 キュウビモンの体がバランスを崩し、落下していく――。
「いやぁ――――! お願い、撃たないで――!」
 この高さから落ちたら――――!
 けれど、――キュウビモンの落下が止まった!
「――!」
 目を凝らしてそちらを見つめると、検査室内に残っていた一人の医師が、杖のようなものを振り上げている。そこから放たれる光が、キュウビモンの体を包み、支えながらゆっくりと下ろしていく。
「やった!」
 テイルモンさんが声を上げた。
 ゆっくりと時間をかけ、キュウビモンは診察台に戻された。
 再び――腹這いに寝そべった。……けれど、首は私の方を見上げたまま。寝惚けているような、焦点の定まらない目をしている。麻酔銃を使われても、完全に眠ってはいないみたい。
 ブザーが鳴り止んだ。赤いランプの点滅もおさまる。
 私は大きく息を吐いた。全身汗だくだった。周りのデジモン達も同じみたい。
「――連れてこない方が良かったのかしら? それとも、連れてきたからこの程度で済んだのかしら?」
 そう言われたので、ロゼモンさんを見上げた。
「ごめんなさい……」
 キュウビモンを助けてくれた医師が、身振り手振りで何かの指示を出している。
 テイルモンさんが窓越しにそれに見入る。
「アイツ、何言っているの……? ――あ、解った」
 テイルモンさんが私の手元にあるプラスチックのカバーを開ける。
「ここ、マイクだから。キュウビモンに、頭を真っ直ぐ前に向けるように言ってあげて。接続しているチューブが圧迫されているのよ、たぶん。ああ、あと――貴女の言葉が解るのなら、検査中は大人しくしているように、って……」
 促されて、私はキュウビモンに呼びかけた。
「頭、真っ直ぐ前に向けて……」
 キュウビモンは言われたとおり、頭の向きを直した。



 私はロゼモンさんに促されて、病院のロビーへ向かった。そこで、アリスとドーベルモンと待ち合わせる予定だった。
「それにしてもさっきは驚いたわ。麻酔、全然効いていないじゃない。どうなっているのかしらね? 体質なのかしら……?」
「……」
「検査結果が出ないとなんとも言えないわよね。私もちょっとここに来る前に、あのウイルスについては調べて来たんだけれど、ちょっと症状が違うような気がするのよね……」
「……そうなんですか?」
「まあ、ネットで探せることなんか表面上のことだけでしょうけれど。ところで――ねえ、彼はあなたに優しい?」
 と、ロゼモンさんは突然、話題を変えた。
「え? ……はい」
「好き?」
「……あの……」
「好きなんでしょう?」
「……」
 ――どう言っていいのか、解らない。そもそもロゼモンさんは、いったい彼とどういう関係なんだろう……。
「協力してあげる」
「え……?」
 ロゼモンさんは微笑む。
「ただし、条件があるの」
「条件?」
 ロゼモンさんは、海外の有名ブランドのモノグラム柄ハンドバッグから、名刺ぐらいの大きさのカードを出した。
 受け取ってみると、雑誌で有名なヘアサロンの店舗の紹介が書いてある。
「――え! じゃあ……!」
「彼とは大学の同期で、私の方がちょっと事情あって後から入学したから年上だけれど。ここ、私がバイトしているお店で、彼もバイトしていたことがあるの」
 ヘアサロンで……バイト! ――そうなのね! だから、女の子の髪触ったことあるって――!
「――謎が解けたっ!」
「謎?」
「ええ……あの、なんでもなくて……。――ところで、このお店って?」
「ああ、だから……綺麗な髪しているから、カットモデルになってくれないかしら?って思って……」
 ――カットモデル? それが私にしたいっていう話?
「私が? ――あの、それは……写真、撮るんですよね?」
「写真……まあ、撮るわね」
「すみません。写真、苦手で……」
「え? そうなの? そうなの……」
 ロゼモンさんはとても残念そう。
「私で出来ることなら、何でも協力するんだけれど……」
 ――何でも?
 ふと、ある考えが浮かんだ。
「あの……もしも、なんですけれど……」
「何?」
「写真…があったら……」
「写真って……彼の? どういうのが欲しいの?」
「どういうのって……あるならもう、何でもいいんですけれど……」
「裏取引されているのがいい? それとも、写真部に知り合いがいるから頼んでもいいけれど?」
「――う、裏取引ぃ?」
 私が目を丸くすると、ロゼモンさんは明るく笑い飛ばす。今までと違い、気さくな印象。
「うちの学校じゃ常識よ。彼、人気あるから」
「人気あるんですか……」
「高値がついているわ」
「え――っ!?」
「あと、ほら、さっきのベルゼブモンは、彼女持ちだけれどやっぱり人気高いわよ。そうそう、ドーベルモンも人気あるわ」
「ドーベルモンさんも?」
「ええ。――そうだわ!」
 とロゼモンさんがポンと手を叩いた。
「さっきのあの子……アリス・マッコイという名前だったわよね? あの子、ドーベルモンのこと好きなんでしょう?」
 ――どうして知っているの?
「解るわよ!」
 ロゼモンさんの女の勘に驚く。
「あの子と一緒にカットモデルになってくれない? ちゃんと学生らしい髪型にするから。もちろん、ドーベルモンの写真も用意出来るわよ」
 ――レナの写真……喉から手が出るほど欲しい……! アリスもドーベルモンさんの写真、きっと欲しいと思う!
「じゃ、今度、お願いね!」
 ロゼモンさんは上機嫌だった。

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