首筋から香る君(跡部) なんて愛おしいんだろう、こうも人を愛おしいと思うのは決まってまつえの寝顔をみている時だった。 スヤスヤと眠っている名前は魅力的で、この世のものとは思えない可愛いらしさだと感じた。 「おかえり…」 目を覚ましたのか黒い瞳は優しく微笑むと俺は「ああ、ただいま」と彼女の頬にキスをした。 そして彼女の額に、まぶたに、鼻に、唇に、次々にキスの雨を降らせた。愛おしい、彼女が愛おしい。 「くすぐったい」 彼女がそう言うと俺は彼女の腰に指を持ってツンツンと擽ると彼女は大声出して笑った。 「ちょ、景吾、やりすぎ…」笑いを堪えながら身体はうねうねと変化している。 「飯は食べたのか」 「ううん、まだ。明日は仕事?」 「いや、ない。」 そう言うと彼女は本当!?と目を輝かせながら嬉しそうに言う。「今からご飯作るね、」と、もう丑時は越えているのだろうこの時間帯だというのに、俺の考えを察してか彼女は「私は大丈夫よ、貴方も疲れているほど体力は衰えてないでしょ」と首を傾げながら俺の手をキッチンへ向かって引っ張る。 「太るんじゃねえか」 「景吾が?いやー、「お前がだ」 「別に太ったって景吾は私を嫌うわけじゃないからいいの、」 こいつは確信犯だ、分かってて言っている、寝巻の薄いベージュ色のレースは竹が短く、彼女はその上にエプロンを着ている、これは俺様に対しの挑発だろう。 野菜を切る音が次々にリズムよく聞こえる。妻であるまつえのエプロン姿を久々に見た気がした。 我慢できず俺は彼女の背面から手を腰に回し彼女はもう景吾ったらーといつものように決まり文句を言う。彼女の白い鎖骨に口づけをすれば「「愛してる」」の合言葉が一つの空間でハモる。 「そう言うと思ったよ」と彼女は小さく笑いながらまた同じ動作を繰り返した。 - 景吾と結婚したい結婚したい子供産みたい(マジで) 管理人は変態です。今回はほのぼの〜にあまあまでした。 うしろまえ |