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きすとくす
※ご案内※
こちらは送り主様の連載小説のサイドストーリーとなっております。
本編はPixiv内小説【月と太陽の廻り逢い(ユーザー季結サン)】をご覧ください。
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*****


定期報告の為に瀞霊廷に向かうというルキアに着いて来た。
報告だけの予定だったけど、いろいろな人に捕まって話をしたり雑用に付き合わせられたら日が暮れてしまった。
遅くなったし明日学校も休みだからと朽木家で一泊することになった。

別に無理にコトに及ぼうとは思わない、
なんと言ってもここは恐ろしい人物:彼女の義兄、朽木白哉の本拠地だ。
聞き耳を立てているかもしれない。
バレたら千本桜の錆になるのは確実。
迷惑なついでに彼の赤髪の部下の愛刀(いや拳かも?)も飛んできそう。
命は正直言って惜しい。
けれど、大好きな彼女とスキンシップはしたい訳で…………。









ちゅっ。
くすくす…。
ちゅ、ちゅ…。



「んっ、くすぐったい・・・」
「こら、逃げるな・・・」
「ちょ、・・・ふふふ」
「いいから、ここに居ろって…」




ちゅっ、ちゅ…
くすくす―



食事も風呂も済ませた俺たち二人は寝巻である襦袢一枚の姿。
寝る前にルキアがわざわざ俺のいる客間に来てくれた。
(白哉の指示か、彼女の部屋から一番離れた客間に案内された。)
静かに誰にも見つからないように入ってきたルキアを見た瞬間、
小柄なルキアを横抱きにして、自分は胡坐をかき布団の上に座った。






彼女の額に
綺麗な紫紺の瞳を隠す瞼に
すべすべの頬に
柔かくて甘い唇に
敏感な首筋に
刀を持ち戦う戦士とは思えないような
白くて細い指に
手の甲に
手の平に





深くて熱を持ったようなキスもいいけど、
今はこれくらいの、
羽のような軽いキスが丁度いい。
大切で愛おしい……。
そんな気持ちを優しく伝えるにはこれくらいがいい。







そうすれば……。





ちゅっ―



「どうせなら、口にしろよ…」
「しょうがないな…」



ちゅっ、ちゅう…



「ルキア、もっと」



恥ずかしがり屋で、情熱に支配されて溶かされた行為の時しか……。
普段してくれない彼女からキスを貰えるから。




「なら一護も、もっとしてくれ」
「お姫様の仰せの通りに……」
「ふふふっ、王子様のガラか?」
「あ、ヒデェな。…………まぁそうだけど」






ちゅっ―
ちゅう―
くすくす…
ふふふふ…




そのまま寝転んで…。



額を額をくっつけて
またキスして笑って
ルキアの綺麗で指通りのいい黒髪を遊ぶように触って撫でて
頬に手を添えてぬくもりを感じて




「愛してる…」
「私も…愛してる」




内緒話をするかのように小さい声で愛を囁く。
言ってもらえたことが嬉しくて
でも口に出したら少し恥ずかしくて
そしてまた二人で笑い合う。












「部屋に戻らなくていいのか?」
「………戻ってほしいのか?」


ちゅっ…


「いやだ、このまま朝まで居て欲しい」
「私も、一護の腕の中に居たい」






ぎゅっ―
すりすり―




このまま寄り添って
一緒に眠ってしまおう。



「おやすみ、ルキア」
「おやすみ、一護」









きすくす。
優しくて
少しくすぐったい
けれどほっこりする
暖かくて嬉しい
愛情表現……かな?



…………邪魔も入りそうに無いしな。(ニヤリ)



























―一方その頃―

「隊長っ!どうしましょう、物音がしなくて突入していいものか分かりません!!」
「…………恋次・・・」
「はいっ!」
「………………もう、帰って良い」
「隊長っ・・・。
…………くうっ、ルキア〜(泣)」




Winner:一護。




*Fin*

got it on9/14
thanks for季結サン

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