短編小説
1
俺の夏祭りの始まりは、本の些細な出来事から始まった。
いや、本の些細な出来事と言うより大事だろう。
そんな大事とは、今起きている。
「あっはっはっはっはは〜!!」
和室に二人の年寄りの大きな笑い声が響くなか、俺は何故かそこにいた。
そしてもう一人、俺の目の前に女の子が座っている。
「いや〜それにしても久しぶりだなぁやっちゃん」
「そうだなぁ、10年ぶりか?」
「あっはっはっはっはは〜!!!」
今から1時間前の事…
俺は夏休み初日いきなり俺が通う高校に呼び出された。しかも校長室に!!
でっ…
「お前に紹介したい人がいる」
っと校長…俺の祖父がそう言った。
忘れていたが俺の名前は前橋春樹(マエバシハルキ)。普通の高校生で、祖父が高校の校長なだけでだ。
でっ…案内された料亭について今に至る。
つまり何が言いたいかと言うと、俺の知らないところで勝手に……お見合いが始まってしまったのである!!!!
春「かったる…」
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