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短編小説
真夏のレモン
季節は夏真っ盛り。



相変わらず彼の日常的飲料はレモン味まっしぐらだった。
















「何それ?」

「“何”って、くーるレモンだよ」

くーる?

「要するに、“ほっとレモン”の粉末を冷水で溶いたバージョン。夏期限定俺様飲料よ!!」

と自慢気に語る彼は子供のようだった。



「わざわざ冷水で溶かしてまで飲みたい訳?」

「好きなものは止められない」

「……………」

ここまでくるともうバカがつく領域なのか、まじまじと、それは情熱的に夢を語る学者のような勢いで熱弁された。



「じゃあ聞くけど、私とレモンとどっちって言ったらどっち取るのよ」

「…………決まってる、お前だ」

「何よ、私取るっていうのは嬉しいけどその微妙な間は。はぁ〜ぁ…」



この胸くそ暑い陽射しよりたかだかレモンごときに妬けちゃう私は…いったいなんなのだろう。



とりあえず、彼のレモンバカにはほとほと困らされるわ。












あとがき




久方ぶりの執筆、しかも5分やそこらで考えたから話の内容が薄いしオチがない。

てかくーるレモンってなんだよ?

とりあえず彼女のレモンに対する嫉妬話でした。

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