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短編小説

パチパチパチパチ…



線香花火は俺が思うに一番手持ち花火の中で面白いと思う。どれだけ凄い打ち上げ花火よりも、どれだけ凄い手持ち花火よりも、火は一生懸命燃えている。



小さい火の玉をパチパチ言わせながら…




美「春樹…ありがとう」

春「えっ…何が?」

美「何がって…その……花火」

春「あぁ…あれくらいどうってことないよ。まぁ確かに一番高かったけど」


いやマジ本当は財布が泣いていて大丈夫じゃないけど…


美「うぅん…ただ一緒に花火が出来てよ。私小さい頃から両親は仕事で忙しくて、中々花火なんてやれなかったの。だからこうして一緒に花火が出来て本当に嬉しいの」

春「美幸……」

美「ありがとう…」

春「みゆっ……ん!?」

美「ん…ッ…!」






気が付けば俺と美幸の距離はなく、互いの唇がくっつきあっていた。



キス…



俺のファーストキス…



お前にだったら…性格の悪いお前でも、あんなに綺麗で可愛い顔をしていた女の子なら…



くれてやっても惜しいとは思わなかった。



なんだろう…



短い間だったが、俺は美幸に惚れちまった。




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