短編小説
3
翌日の朝…
美「おはよう」
春「はぁ…?」
朝、俺を起こしたのは目の前にいる女の子…いや女、そして昨日付けで俺の許嫁となった杉本美幸だ。
春「美…幸?」
美「何?まだ寝ぼけてるわけ?」
グイッ
春「痛ッ!テメェ何すんだ!!」
美「ちゃんと起きたか確認」
どこのご時世に頬をつねって起こす方法をする人なんていねぇよちくしょう。
美「ほら早く起きてよ、朝御飯」
春「あっあぁ…」
なんだよ。優しいとこもあるじゃ…
美「30秒待ってあげるから早くしてね」
前言撤回!!一瞬で今優しいと思ったが今の一言で崩れ去った。
春「とりあえず飯食えないのはやだからな」
物凄い早さで俺は着替えて飯に上がった。
春「美味しい…」
用意された朝御飯はまさに美味しかった。
春「これを美幸がねぇ…」
美「文句あるなら食べなくていいわよ」
春「いや…美味いから」
俺はその時たぶん、不思議な顔をして無言で朝食を食べた。あんな性格悪い美人でも得意分野と言うものがあるらしい。
美幸に対して再確認が必要みたいだ。
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