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大空に抱かれて 6



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問題のお昼は…こうして、何とかクリア―した。



朝食の時と同様に、真衣は

「…パパの作ってくれた、お昼ご飯、美味しいです♪」

と、大喜びで食べてくれたし…



政紀は
「…うん、美味しかったよね。…ごちそうさまでした!」

と素直な反応。



拓弥は、終始全くの無言。

この態度にはムカつくが、
文句を言わなかった所を見ると、美味しかったのだろう…。








…フフンッ!…
…僕は、こう見えても器用なほうでね?

やろうと思えば、一通りの事は出来るんだ!


…少しは、父親を見直したかい?




君達は、僕が何も出来ないとでも思っていたのだろうが…

生憎、出来ないのではなくて…

『妻の出来が良くて、僕がする必要がない』
から、やってないだけなんだ…!

…と、心の中で思ったが…




こんな事をわざわざ言うのは、大人気ないし…

それに、僕が優秀なのは…見れば解る事だからね。


…口には出さないでおいたけどね…。











しかし…正直、疲れた…

普段はやらない家事を朝からずっと、殆ど休み無しでやっているんだ…
疲れて当然だろう…



この後、乾いた洗濯物を取り入れたり、畳んだりしまったり…
掃除だって、他にもするべき所がありそうだし…

そう言えば、
庭の花壇への水遣りは…何時すれば良いのだろうか?





そして、何より…
今夜の夕食のメニューはどうするか? 

…それが、頭が痛い…






優子は、一体何時帰るのだろうか?



少し、休憩でもしようか…

そう思い、書斎に行きお気に入りの椅子に座り
読書を始めた…。





…………。













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あきゅろす。
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