死神とダンス♪
07.身体貰いましたぁ♪
「ぐる゛じぃ〜〜〜!」
「死ね!!」
「お、落ち着いて、松下君。死神さんは、もともと死んでいるから(?)、殺しても死なないよ〜」
「いや、根性で死なせる!死ね〜!!」
「い゛ぐぅ〜、じぬ゛ぅ〜〜〜」
「あ、あの、だから………」
………上記↑をここで説明します。
俺、こと松下忍(霊体)は、只今、死神の首を絞めています。もちろん、殺意はバシバシあります。
と、このようになっているので、死神の今の状況は省いて………。杉崎しのぶ君(霊体)は、一生懸命俺を止めようと頑張っています。
いくら、杉崎君の頼みでも死神を殺すことを止めようとは思いませんけどね、フッ。←黒笑み。
数分後、何気に俺達の側にある杉崎君の身体(死体)が気になりはじめたので、死神から手を離す。
ここで、死神を殺しても何にもならないし………どうせ、地獄行き決定だし………とりあえず、身体を貰ってから考えよう………。
「杉崎君、短い付き合いになると思うけど、身体を貰ってもいいかな?」
「それは、いいんだけど………」
言葉を濁す杉崎君。杉崎君はその後の展開が、俺と同じようにわかるだけに目に涙を溜めている。
俺も泣きたいよーーー!!どう考えても、杉崎君の幼馴染といずれ対面しなければならないし、話さなければならなくなるだろう。で、次の瞬間、俺はきっとバレて地獄行き!
何のために生き返るのか………。
せめてぇ〜、俺の元カレぇ〜に復讐してから死にたいぃ〜!!ヤバ!死神の口調がうつってきた。
そんな、絶望とも言える雰囲気中、復活した死神は、白いハンカチを目元で押さえ、俺に同情しているようだ。
同情するくらいなら、どうにかしろよーーー!!
その後、死神はどうやったのか俺の魂を杉崎君の身体に入れ、俺は無事(?)霊体から卒業することになった。が………。
「………身体が動かない…」
何と、身体が全く動かない事態となっていた。
指1本動かすことのできない状態の俺は、何とか宙に漂う死神と杉崎君を見つめてみる。
「ど、どうなっているの、松下君が変だよ、死神さん!?」
「当然だよぉ〜、身体と魂が一致してないんだからぁ〜、神経系がまだ上手くかみ合わなくてぇ〜、ちゃんと機能できてないんだよぉ〜」
「………で、俺は、どうすればいい?」
「しゃべれるけどぉ〜、身体動かないしぃ〜、でも、このままじゃ〜、まずいよねぇ〜」
「………(マズイに決ってんだろ!!)」←無言の圧力。
「わ、わ、わぁ〜、そんなに睨まないでしよぉ〜。だってぇ〜、死神はぁ〜、あまり生きている人には干渉することできないんだよねぇ〜」
困った………。俺がそれじゃー、どないすんねん!って、突っ込みをいれつつ会話していると、杉崎君から良案が飛び出す。
「あのー、死神さん、それじゃ、僕のケータイを利用できないかな?さっき、幼馴染に電話かけるところだったけど、僕死んじゃって…あと、ボタン1つで通じるようになるけど…」
ポンッと、手を叩く、死神………どうやら、次の展開がこれで決ったようだ。
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