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死神とダンス♪
77.真実ぅ♪

「お前、なぜそんなに俺のこと詳しい………もしかして、忍を知っているのか?」

「えっ?」

「忍だよ。『松下忍』…そんなに俺のこと詳しいってことは、忍の友達か何かだったんだろ?」

 やべっ、少し(?)不満を言い過ぎたようだ。

 俺の正体がわかないまでも、やば目な展開………この際、倉吉の言葉の通り、松下忍と友達だったと言ったほうがいいかな…。

「と、友達。文通友達!!」

 あっ、雪次のお間抜け設定通りに言っちゃった。はずっ………。

 しかし、倉吉は『文通友達』設定を不審がるより、顔色を変えていた。

「お前、忍から何か聞いたのか?………いや、あいつは死ぬ前までは植物人間で………『文通』って………もしかして、事故の時、メールでもしのに送っていたのかっ!?」

 やけに慌てる倉吉。



 何だ、何をそんなに慌てる必要がある?もし、事故の時俺が『杉崎しのぶ』にメールしていたらって………まさか!



 嫌な予感がした。

 普通この場合、確認するのは怖いはずなのに…俺は今日一日しか生きられない…そう、思うと倉吉に聞かずには…。

 ごっくん、唾を飲みこみ決意する。

「あの日、松下君からメールが―――」

 ガッッッツ!!

 『きた』と、最後まで言う前に、倉吉の手が俺の首に伸び絞めはじめる。

 これで確信した………涙が流れる………倉吉は俺を【故意】に置き去りにしたんだ。

 倉吉を庇って怪我をしていた俺………そんな、俺を倉吉は見ていて…それでも、誰にも俺の存在を知らせず、俺が死ぬように仕向けたんだ。



「忍は、なんとメールしてきた。俺の名前でも書いてあったのか?」

 いつもと違う表情を浮かべる倉吉。

 自分のしたことを後悔するような表情ではなく、俺がどこまで事実を知っているのかを恐れているように感じる。

 俺は首を絞められ息をするのも難しい状況中で、一言言う。恨みを込めて………。

「ひ、人、殺し………」

 倉吉の指が強まり、意識が遠のく………俺、このまま倉吉に殺されるのかな?



 身体と魂が定着されていない今、杉崎君の力(今の俺)では、この状況を打破することはできない。

 死神は俺の側にいるけど人との交わりは禁じられていて、この窮地を打開することはできないだろう。

 もしかして、『杉崎しのぶ』は、再び今日と言う日付に閻魔帳に記入されていたのか?………このまま、死んだら、死神、呪ってやるーーー!!

 訳なのわからないことを思いながら、暗闇に落ちる。



 あぁー、こんなことになるんだったら、雪次に告白でもしておけばよかった…。


[後退〜♪][前進〜♪]

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あきゅろす。
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